さいはて、祭りのあと、人つなぐ19世帯の集落、親睦深めキリコも巡行

山あいに収穫を終えた棚田が連なる。11月下旬、19世帯約50

山あいに収穫を終えた

内部リンク



人が暮らす珠洲市若山町吉ケ池では秋の終わりを惜しむように、所

 
「棚田が連なる。11月下旬」

々、赤や黄色の紅葉が美しい姿を見せていた。
19世帯約50

外部リンク

里山の風景が目を引く一方、集落に人影はさっぱりだ。奥能登国際

 

芸術祭2023が開かれた9~11月、アート作品が展示された会

場は毎日、住民が5、6人ずつ交代で顔を出してにぎやかだっただ

けに、過疎化が進む現実を垣間見たようで、切なくなる。

 

(作家招き安全祈願)

しかし、区長の田畑稔さん(76)は「な~んも寂しくないわ」と

事もなげだった。集落の空き家が展示会場になったのは、田畑さん

の力が大きい。集落を盛り上げようと、住民の了解を取り付けて2

年前の前回芸術祭から会場に手を挙げている。

 
「ボランティアが運営を担う会場が」

珠洲一円にアート作品が点在した芸術祭では、市職員や市外からの

ボランティアが運営を担う会場が多かった。一方、吉ケ池では住民
多かった。一方、吉ケ池では住民、戻る1

総出で会場の草刈りや大掃除に取り組み、会期中は収穫したシイタ

ケなどを提供し、来場者をもてなしてきた。

 

会場には金沢市の家具デザイナー原嶋亮輔さん(43)の作品が置

かれた。芸術祭の開幕前、住民が原嶋さんを招き、安全祈願祭も営

んだ。原嶋さんは「吉ケ池の皆さんと生まれた緑を1回で終わらせ

たくない。4回目の芸術祭に参加できるなら、また吉ケ池を会場に

したい」と感謝した。

 

芸術祭は3年ごとのトリエンナーレ方式で行われる。次回開催は未

定だが、田畑さんは「3年後」を見据え、前回も作品会場となった

空き家のメンテナンスを続ける考えだ。「芸術祭に関わるようにな

って、集落の雰囲気が変わってきたんや」と話す。

 
「今年の秋まつりでは、4年ぶりに」

(初の女性担い手)

今年の秋まつりでは、4年ぶりにキリコが繰り出した。男手が足り
キリコが繰り出した。男手が、戻る2

ないため、コロナ下で中止していた巡行をためらう声が多かったが、

女性が車輪付きの台に乗せたみこしを引き、担い手不足を補った。

集落の女性にとって初めての経験で、祭りが終わった後は「来年も

やりたいね」と笑顔が広がったという。

 

集落にとって、芸術祭は住民が親睦を深める機会になった。駐車場

の誘導や作品の説明、地元産品の販売などを手分けし、前回は約7

千人、今回は約7200人が訪れた。田畑さんは「コロナ前まで開

いていた花見やバーベキューを再開できないか、集落で話し合いた

い」と前を向く。

 
「過疎と高齢化が深刻な吉ケ池では、」

過疎と高齢化が深刻な吉ケ池では、芸術祭が住民の絆を深め、行事
芸術祭が住民の絆を深め、戻る3

の継続を後押しした。刺激的な現代アートは歴史と伝統が息づく能

登の営みがあってこそ輝きを増す。地域のともしびをつなぐおじい

ちゃん、おばあちゃんたちの姿もまぶしく映った。さいはて、祭り

のあと、人つなぐ19世帯の集落、親睦深めキリコも巡行。能登は

少子高齢化が進んでいる。でもこの地で芸術祭が開催されるのは素

敵なことだと思います。わざわざ金沢から田畑さんを呼んで作品を

展示してもらっている。能登にとっては素晴らしいことだと思われ

ます。今後も長く続いてほしいと思います。

 

 

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