(中谷博士の「雪」原稿発見、盟友の編集者聞き書き、加賀の科学
館で7月公開)
「雪の結晶(雪)は、天から送られた手紙である」の一文が広く知
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られる、加賀市出身の中谷宇吉郎博士の代表作「雪」の原稿が神奈
川県内で見つかった。中谷博士の没後、約60年にわたって所在不
約60年にわたって
明だったもので、盟友の編集者小林勇氏が博士の言葉を聞き書きし
外部リンク
ていたことが判明した。博士の門下生の遺族から原稿を寄贈された
中谷宇吉郎の科学館(同市)は7月から始まる企画展で初公開する
。
「雪」の原稿は、北海道大物理学科の学生として中谷博士の雪の研
究に参加した丸山修三氏の子息丸山隆三さん方(神奈川県鎌倉市)
で見つかった。修三氏が博士と共著論文を執筆するなど関係が近か
ったことから、原稿を譲られたとみられる。
「雪は中谷博士が」
「雪」は中谷博士が自らの研究について一般向けに書いた本で、1
自らの研究、戻る1
938(昭和13)年に岩波新書創刊に合わせて一斉発売された2
0冊のうちの1冊。中谷宇吉郎雪の科学館顧問の神田健三さん(加
賀市)は「現在も版を重ねる古典的名著だが、原稿の行方は分かっ
ていなかった。非常に価値のある発見だ」と話す。
原稿の一部は中谷博士の筆跡と酷似しているが、大半は別人の筆遣
いで書かれている。博士の直筆とみられる序文に「本書の一部は小
林氏との共著といってよい位色々助力を惜しまれなかったのである」
と記されており、神田さんが小林氏の遺族に筆跡を確認し、小林氏
の文章であることが判明した。
「神田さんによると」
神田さんによると、中谷博士は「雪」発刊の2年前、世界で初めて
中谷博士は、戻る2
人工雪を作ることに成功した後、体力の消耗が激しく、「雪」の編
集作業は療養先の静岡県伊東市で行われたという。この際、編集者
の小林氏が博士の言葉を聞き書きしたとみられる。
中谷博士と小林氏は編集作業をきっかけに関係を深め、57年には
共通の趣味である絵画の二人展を開催するなど、生涯にわたって親
交を結んだ。
「10月18日の」
7月14日~10月18日の同館企画展「新収蔵品展」では、原稿
同館企画展、戻る3
の展示とともに、中谷博士と小林氏の交流についても紹介する。中
谷博士の「雪」原稿発見、盟友の編集者聞き書き、加賀の科学館で
7月公開。中谷博士の「雪」の研究、特に結晶の研究はあまりにも
有名である。この度は原稿が見つかったとのことで本当に良かった
と思いました。しかし盟友の編集者小林勇氏が博士の言葉を聞き書
きしていたことは、全く知りませんでした。この2人の努力によっ
て「雪」の原稿が見つかったような気がしてなりません。この2人
は絵画にも精通していて天才に近いように思えてなりません。何事
も世界で初めて成し遂げる人の偉業はすごい努力によって成功する
のでしょう。この2人には心から敬意を表します。
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