加能つなぐ高松、まちかどの住民オアシス、20年、欠かせぬ交流館

ガラス戸を開けて中をのぞくと、優美なシャンソンの調べが響いて

ガラス戸を開けて中をのぞくと、

内部リンク



きた。「ここは加賀、能登からお客さんがたくさん来てくれる。し

優美なシャンソン

っかり歌いましょう」。男女10人の教室生が熱心に公演の練習に
の調べが響いて

外部リンク

励んでいた。

 

 

(教室や展覧会)

高松の旧能登街道沿いに立つ「たかまつまちかど交流館」の光景だ。

ほぼ毎日のように歌や押し花、書道をはじめとした教室、市内外の

人が力作を発表する展覧会などが開かれている。喫茶コーナーでは、

近隣住民らが他の客やスタッフと身近な話題で談笑していた。

 

「朝から何回も来てコーヒーを飲んどる。いろんな話を聞いて元気

をもらうおかげで病気もしたことない」。近所に住む91歳の女性

が満面の笑みで答えてくれた。

「管理運営するNPO法人まちかど俱楽部」

管理運営する「NPO法人まちかど俱楽部たかまつ」で事務局長を務
たかまつで事務局長を、戻る1

める赤池典子さん(60)は「毎日見るお客さんが多いから、たま

に来ないと『ちょっと誰か見てこいま』となる。具合が悪ければ表

情ですぐに気付く」という。

 

隣町から毎朝決まった時間に来店し、転倒による寝たきりの防止に

と建物3階まで階段を10往復した後、コーヒーを飲んで定刻にき

っちり帰る1人暮らしの高齢男性もいるそうだ。開設から20年、

地域の高齢者の安全安心のためにも欠かせない施設となっている。

 

(銀行移転きっかけ)

オープンは旧3町の合併を1年後に控えた2003年3月。北國銀

行高松支店の移転がきっかけだった。支店と隣の北國銀行には一日

約400人が訪れ、近くの商店街にも人が流れていたという。しか

し、それが半減する。危機感を持った商工会などが人を集める住民

サロンの解説を提案し、旧高松町が建物を購入したのが始まりだ。

「まちかど俱楽部たかまつ理事長の」

まちかど俱楽部たかまつ理事長の岩井佳行さん(62)は「当時
岩井佳行さん(62)は、戻る2

はNPOという言葉もなじみがなく、住民の理解を得るのに苦労し

た。でも今は人を集める一定の効果を果たしている」と手応えを

感じている。

 

ただ「野菜や果物を売れるようになろうとは20年前には想像も

しなかった。この間、八百屋が何件も廃業し、商店会も解散した」

と、かつては人が絶えなかった通りの行く末に不安を募らせる。

 

交流館は条例により教室やイベントの使用は無料となる。生徒や

参加者らのコーヒー代や指定管理料を中心に運営しているが、新

型コロナの影響を引きずり来館者数が伸び悩んでいることも心配

の種だ。

「それでも趣向を凝らして人を集め」

それでも「趣向を凝らして人を集め、守っていくしか道はない」
守っていくしか道はない、戻る3

と岩井さん。毎日楽しみに訪れる人たちの笑顔を励みに、今日も館

内には明るいスタッフの声が響いている。加能つなぐ高松、まちか

どの住民オアシス、20年、欠かせぬ交流館。「朝から何回も来て

コーヒーを飲んどる。いろんな話を聞いて元気をもらうおかげで病

気もしたことない」。ここは高齢者にとってなくてはならない憩い

の場であるような気がします。

 

 

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