(北京五輪閣僚派遣せず、橋本、山下氏ら出席案米中、G7動向見
極め判断)
政府が、来年2月の北京冬季五輪に閣僚ら政府高官を派遣せず、東
京五輪・パラリンピック組織委員会会長の橋本聖子参院議員らの出
席にとどめる案を検討していることが分かった。日本オリンピック
北京冬季五輪
委員会(JOC)の山下泰裕会長の出席など複数案があり、決定してい
政府高官を
ない。岸田文雄首相は米中対立や先進7カ国(G7)の動向見極め、
最終判断する。自民党内に早期決断を求める意見があり、年内に決
める可能性もある。複数の政府・与党関係者が11日明らかにした
。 内部リンク
橋本、山下両氏らが浮上した背景には、閣僚を派遣しないことで
「外交ボイコット」を表明した米国などと歩調を合わせた「人権
外部リンク
重視」対応との説明も可能との見方がある。一方、中国の東京五
輪対応ともバランスが取れた措置で、「返礼」として中国側の理
解も得やすいとの判断がある。
中国共産党は今夏の東京五輪で、指導部を構成する中央政治局員
(25人)の一人で、日本での閣僚に相当する孫春蘭副首相の出
席を当初、検討。最終的に中国オリンピック委員会のトップを兼
ねる立場だった国家体育総局の苟仲文局長を派遣した。苟氏は約
200人いる党中央委員の一人。
日本政府は、対外説明としては外交ボイコットとは位置付けない方
向で検討している。来年に国交正常化50年の節目を迎える中国と
の関係を安定させるため、中国が重視する対面に配慮する考えだ。
橋本氏は2月、五輪相を辞め、辞任した森喜朗元首相の後任として
、東京五輪組織委会長に就任した。
「関係者によると」
関係者によると、橋本氏は2月4日五輪開会式直前に北京で開かれ
橋本氏は、戻る1
る国際オリンピック委員会(IOC)総会に出席する予定で、そのまま
現地にとどまる案が検討されている。政府内では、スポーツ庁の室
伏広治長官の派遣も取り沙汰されている。
日本政府内で、北京冬季五輪に閣僚を派遣せず、五輪メダリストの
橋本聖子参院議員(東京五輪・パラリンピック組織委員会会長)ら
の出席にとどめる案が浮上した。中国の人権問題を批判し「外交ボ
イコット」を打ち出した米国と歩調を合わせ、国内で勢いを増す対
中強行論に配慮するためだ。ただ、安定的な関係構築に向け、中国
を過度に刺激するのは避けたいジレンマも抱える。先進7カ国(G
7)は一枚岩とは言えず、岸田政権は各国の出方を見ながらぎりぎ
りの判断を迫られる。
(日本の北京五輪対応)
「日本の閣僚で北京五輪の開会式に行きたいなんて人はいない」。
11日、政府高官はこぼした。米国は中国による人権侵害を理由に
、英国やカナダと共に対中制裁を発動するなど対決姿勢を強める。
日本だけが足並みを乱すわけにはいかない事情がある
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隣国・中国の人権問題を巡り、日本は懸念を伝達した程度で欧米諸
国との温度差は歪めない。来年、国交正常化50年の節目を迎える
中国とは、歴史的にも経済的にも深く結び付き、切っても切れない
関係にある。外務省幹部は「日本と欧米は人権外交のスタンスが違
う」と困惑する。
「そこで検討されて」
そこで検討されているのが、橋本氏の出席だ。政府関係者は「橋本
橋本氏の、戻る2
氏はあくまで組織委会長の立場で北京に行く。政府の代表ではない
」と説明。米国などには外交ボイコットに協力的と映るとみる。同
時に夏季、冬季五輪に計7回出場した実績を持ち、組織委トップと
して東京五輪に尽力した橋本氏を派遣すれば、中国が重んじるメン
ツをつぶさないとも踏む。
各国の対応は割れる。ジョンソン英首相は8日、下院で「事実上の
外交ボイコットだ。閣僚らを送る計画はない」と明言。米国に同調
したカナダのトルドー首相も8日の記者会見で「中国の度重なる人
権侵害への強い懸念」を理由に挙げた。オーストラリアのモリソン
首相も政府代表の派遣見送りを表明した。
一方、2024年夏季五輪開催国で、米中対立と一線を画す立場の
フランス。マクロン大統領は9日の会見で、外交ボイコットは「小
さく象徴的」な効果しか持たないとの認識を示し「五輪を正常化し
ない」よう訴えた。8日に就任したドイツのショルツ首相は10日
、各国の協調した対応が必要だとの考えを示した。
「日本は各国の」
日本は各国の動向を注視する。11日には英中部リバプールでG7
動向を、戻る3
外相会合が開幕。日本からは林芳正外相が出席し、各国外相との会
談で腹を探る意向だ。外務省関係者は「G7は対応がばらばらで、
結束しようという雰囲気はない。日本は北京五輪が始まる2月まで
に方針を決めればいい」と静観を決め込む。
(保守派は不満)
だが、国内では態度を保留する岸田文雄首相に対し、保守派から
不満が漏れる。自民党の高市早苗政調会長は10日のインターネ
ット番組で「恐れることなく、はっきりと意思表明をすべきだ」と
指摘。閣僚経験者も「中国は国際社会の脅威だ。看過するわけには
いかない」と語気を強める。
日に日に高まる外交ボイコット論。首相周辺は「首相は悩んでいる
。どうするかはまだ決めていない」と明かした。北京五輪閣僚派遣
せず、橋本、山下氏ら出席案米中、G7動向見極め判断。私もスポ
ーツを政治化してはならないと思います。世界にはいろんな政治体
制の国があります。いろんな意見を聞いていたらきりがないと考え
ます。そこでスポーツは純粋にスポーツのみで考えましょう。政治
は介入すべきではないと思います。
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