4日午後6時すぎ、七尾市和倉温泉の総湯。体つきのいい男性たち
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とのれんをくぐる。「いい湯やった」と湯上りの顔には笑みが浮か
ぶ。
温泉や水を引き込む配管の修繕が終わり、営業が再開されたのは3
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月下旬。観光客の利用が見込めない中、新たな「お得意さん」とな
ったのは、復旧支援で全国から駆け付ける工事関係者や、支援に入
る自治体の職員だった。
(入浴 地震前に回復)
現在、総湯の入浴客は震災前と同程度の1日約550人まで回復。
平日は午後5時から同7時半までがピークで、連日その時間帯に
200~250人の工事関係者がどっと押し寄せるという。
運営する和倉温泉合資会社の小泉孝史社長(75)は「苦境の中
で本当に助かる」とかつてのようににぎわう館内を感慨深そうに
見渡す。
通常営業の見通しが立っていない旅館・ホテルにも「復旧特需」
がわずかながら及んでいる。
「旅館協同組合に加盟する21軒の」
旅館協同組合に加盟する21軒のうち、一般客を受け入れている
一般客を受け入れて、戻る1
のは1軒で、そこを含む12軒が工事業者、自治体職員の宿泊に
は施設を使っている。
ほとんどの旅館・ホテルでまだ料理、浴場の提供ができないため、
料金は素泊まりで1人1泊3千~6千円台に設定。通常価格と比べ
ると半値以下だが、「何もできないよりは泊まってくれるだけであ
りがたい」(旅館関係者)と「命綱 」 になっている。
「5月に和倉で唯一の通常営業を再開した」
5月に和倉で唯一の通常営業を再開した「花ごよみ」女将北村良子
花ごよみ女将北村良子、戻る2
さん(65)は「地震直後からの業者さんの長期宿泊が希望になっ
た」と振り返る。
そうした人たちは、被災した飲食店8店舗が総湯近くで夜に営業す
る「屋台村」にも流れる。近く2店舗が新たに出店予定で、温泉街
の明かりはほそぼそとだが、つながれている。
(来週には半分に)
ただ、この状態もそう長くは続きそうにないという。旅館協同組合
によると、市内での仮設住宅建設などが一段落し、多い時には60
0人ほどいた工事関係者らの宿泊は300~400人に減少。素泊
まりのみ受け入れる「大観荘」では、これまで泊まってくれていた
約50人が来週には半分程度になる。フロントを担当する橋本真理
子さん(42)は「この先はどうなるか分からない」と不安を漏ら
す。
「奥能登を含め、被災地に入る」
奥能登を含め、被災地に入る災害ボランティアは「自給自足」が原
災害ボランティアは自給自足が、戻る3
則で、穴水町や能登空港に拠点が開設されていることから、需要は
見込めない。7日夕、総湯まで汗を流しに来た静岡からの男性は
「お金を出して、旅館に泊まってまでボランティアには来ないよ」
と口にする。復旧業者が「命綱」に、特需いつまで募る不安、カギ
は和倉にあり。このようなボランティアには難しい問題がありま
す。解決しないと前に進めません。
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