県無形文化財の高級麻織物「能登上布」を作り続ける唯一の織元山崎麻織物工房
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(羽咋市下曽袮町)で3年未満の織子3人が腕を磨いている。うち2人は今年入
ったばかりで、いずれも伝統の技をうけつぎたいと自ら希望してきた。同社によ
織元山崎麻織物工房
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ると、1年に複数の見習いが増えるのは初めてで、関係綺は手織り技術の継承と
生産向上に期待を寄せている。
(県内各地から)
同社には現在20~70代の織子が15人在籍する。地元だけでな
く、加賀、能登問わず県内各地から通う。
「近年は交流サイト(SNS)などで能登上布に」
近年は交流サイト(SNS)などで能登上布に関心を持った女性が織子
関心を持った女性が織子、戻る1
を志願するケースが増えているという。3年間ほどの研修期間中に
ある40~50代の3人もインスタグラムやイベントをきっかけに
工房の門をたたいた。
金沢市から週3日通う吉田知美さんは、同社のワークショップに参
加して織子となることを決めた。金沢美大で身につけた染色の技術
もあるが、麻だけの織物は初めてで「織むらがなくきれいに仕上げ
るのはとても難しい」と話す。
「セミの羽のような」と表現される能登上布は、通気性と肌触りの
良さから夏の着物地として重宝される。全てが手仕事で作られ、平
成の初期には織子が数人にまで減って廃業の危機にあったが、4代
目の山崎隆社長は「数年に1人の割合で織子の希望者が入ってきて、
何とか続けることができた」と話す。
「能登上布は近年、小物雑貨のブランド」
(手織りの良さ広まる)
能登上布は近年、小物雑貨のブランド展開を始め、ファッション分
展開を始め、ファッション、戻る2
野に進出。そうした中で一人前の織子を目指す女性が増えてきたこ
とについて、久世英津子常務は「手織り仕事の良さが広まってき
た」と手応えを語る。
「能登上布は石川県の中でも貴重な技術。守り継げるよう努力し
たい」と吉田さん。織子仲間とともに織機に向き合う日々を送っ
ている。
「見学や反物、着物の販売のほか、」
山崎麻織物工房では2日まで「年納めまつり」を行っている。工
房見学や反物、着物の販売のほか、体験染めなどができる。4日
体験染めなどができる、戻る3
までオンラインショップも設ける。羽咋・山崎麻織物工房、能登
上布織子に志願増、新たに2人「伝統継ぐ」。明治・大正時代に
能登上布は多くの工場で織られていた。最盛期であった。昔は能
登上布は黒に近い地味な色が多かった。しかし、現在は派手な原
色などが使われるようになってきた。
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