(階段を転げ落ちて手すりに頭を打った瞬間に
頭の中で起きる閃光現象とは)
東大の学長で化学の教授が、化学学会で新理論の発表を行った。そ
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れが難しい問題だったために、学会で議論になった。しかしその日
の学会の議論では、結論が出なかった。教授は質問者に対して次の
学会までに、数学的に証明したいと言って、その日の学会は終了した。
でも教授は化学が専門で、数学は得意ではなかった。帰り道は、
悩みながら、返ったと言う。次の日から教授は数学の文献を借りた
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り、買ったりした。ある程度の数が集まったら、数学の教授の所へ
行って相談した。数学は全くの畑違いだから、最初は全く分からな
かったという。当然と言えば当然である。何から勉強すればいいの
かさえ、分からなかったと言う。それで、手に取った本から順番に
手当たり次第に、読んだと言う。それしか出来なかったのでしょう。
でもどれかを読んでないと、不安だったのだろう。数学の教授の
所へも何度も足を運んで、何かのヒントを得ようとしていた。分か
らないながらも、頭の中には数学の知識が、どんどん増えていった。
「次の学会まで1週間」
そうこうしているうちに、次の学会まで1週間になってしまった
。そして電車で帰宅する時に、巣鴨の駅の下り階段を降りている時
に、階段を踏み外して、転がり落ちてしまった。1番下まで落ちた
時に、頭を手すりにぶつけてしまった。その瞬間に目の前が光った
ように感じた。同時に数字と公式などが、溢れ出て来た。すぐに、
駅を出て近くの喫茶店に、飛び込んで紙を何枚かもらえませんかと
言って、その紙に浮かんで来る、数字と公式を書き止き止めた。
「翌日すぐに」
翌日すぐに数学の教授の所へ、行って相談をしてみた。数学の教授
は相手に対して、先生よくこんなにも勉強されましたね。と言って
感心していた。3日程度でまとめてみますので、完成したら知らせ
ますから、すぐに来て下さい。しばらくして数学の教授から連絡が
あって、化学の教授がすぐに出向きました。数学の教授は素晴らし
い回答だと思いますよ。と言った。数学の教授は説明をしてくれた。
化学の教授はよく理解が出来た。と言う。化学が専門で数学は、
全くと言っていいほど、分からなかったのに、なぜこの時だけは
理解出来たのだろうか。不思議でならない。ずっと考え続けてい
ると、その知識が脳内に蓄積されて、両方からその回路が伸びて
来て、何かの拍子にショートしたように繋がることが、あると言う。
その時、目の前が光るように感じると言う。これが閃光現象
と言われるものらしい。科学的に証明されてはいないが、凄い現
象である。脳内の事はまだよくわからない事が多いが、本当に不
思議でならない。人間にはそんな能力まで備わっているのだろう
か。学会の当日にこの理論を発表したら、前回の質問者から素晴
らしい回答です。と褒められたそうです。学会は無事に終了しま
した。化学の教授は本当に嬉しかった事でしょう。
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