砂地特有の液状化現象で壊滅的な被害を受けた内灘町北部。西荒屋
砂地特有の液状化現象で
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、宮坂、室地区は道路が浪打ち、至る所で地面から茶色く濁った泥
水が吹き出し、住宅が大きく傾くなど無残な姿をさらけ出した。
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「町がゆがんだ。もう住めん」。かつては干拓前の河北潟に面して
いた地で長く暮らしてきた住民は不安を募らせる。金沢の近郊でも
能登半島地震の爪痕は深い。
(道路浪打ち、家傾く)
津幡総局に赴任して1年半、取材でよく通る内灘の道路は一変し
た。1日の地震発生から3日目、ようやく安全を確保した上で被
災現場に入ることことができた。
「西荒屋小前の県道は隆起や」
西荒屋小前の県道は隆起や陥没でガタガタとなり、車が横転しそ
陥没でガタガタとなり、車が横転、戻る1
うなほど。電柱や道路標識はなぎ倒され、アスファルトに亀裂が
走り、駐車場のコンクリートがめくれ上がる光景に恐怖を感じ
た。
西荒屋の八田清三さん(72)の自宅は、隆起の影響で玄関先の
階段がなくなった。駐車場から車を出すこともできず、「家を建
て替えようにも、この年ではどうにもならん。どうすればいいの
か分からない」と途方に暮れる。
(損壊住宅1000棟以上)
地震発生から2週間がたち、被害の全容が見えてきた。町による
と、損壊した住宅は西荒屋や宮坂、室地区を中心に千棟以上とみ
られ、町内3カ所の避難所で約130人が過ごしている。
「断水も続いており、自宅が」
断水も続いており、自宅が損壊した中井史郎さん(60)は15
損壊した中井史郎さん(60)は、戻る2
日、「断水が解消されない限り、ここで暮らすのは厳しい」と声
を落とした。実際、内灘南部や金沢市内のアパートを探す動きが
広がっているという。
「坪内健一宮坂区長(75)は」
坪内健一宮坂区長(75)は、県道などの復旧には相当の時間を
県道などの復旧には相当の、戻る3
要するとの見方を示し、「残っている住民で復興していくしかな
い。またみんなが戻ってこられるよう、町と連携して一日も早い
復旧を目指したい」と力を込めた。西荒屋の黒田邦彦区長(71
)は「みんなで頑張り、一歩一歩前に進みたい」と語った。
変わり果てたのどかな土地。復旧の道のりは厳しいが、住民の
結束力に胸が熱くなった。
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