(何回も見に行って副審までしたベテランと新人の戦いのジャパン
オープンテニス)
ジャパンオープンテニス
ずいぶん前になりますが、大学時代に、ジャパンオープンテニスが
ジャパンオープン
ありました。私は、副審をつとめました。第1セットは、ベテラン
内部リンク
の選手が、取りました。第2セットは、混戦の試合になりました。
ゲームカウントが、3対3の中盤に、差し掛かった時に、思い出し
たくもない事件が、起きました。それは、新人の選手が、チャンス
外部リンク
でネットに出ていた時に、ベテランの選手が、ロビングを上げたの
ですが、少し、短くなって、チャンスボールになった時です。新人
の選手は、ここぞとばかりに、思い切りの力で、スマッシュを打ち
ました。私は、このボールをよく見ていたのですが、ラインぎりぎ
りの所で、インかアウトかが、わかりませんでした。仕方なく両手
で、目を隠して、主審に判定できませんのジェスチャーで、判定は
主審に任せました。ラインズマンもわからなかったと思います。そ
の時、新人の選手が、私をにらみつけて、英語で大きな声を出して
怒っているのです。インにきまっているじゃないかと言っているよ
うでした。顔は、真っ赤になっていました。私は、本当に心が、動
揺してしまいました。ベテランの選手は、何もなかったかのように
素振りをしていました。落ち着いたものです。時間は、5分から、
10分位だったと、記憶しています。
「速くて見えません」
しばらくして、主審は、レット(ノーカウントでやり直し)のコール
を、しました。私には、本当に、速くて見えませんでした。新人の選
見えません、戻る1
手は、まだ怒っています。しかし、主審が、レットのコールをしたの
で、早く試合を、始めなければなりません。ようやく、試合は、再開
しましたが、新人の選手は、あの1本が、気になるようで、ミスの連
発です。ベテランの選手は、淡々として、落ち着いたプレーで、ゲー
ムを進めていきます。やはり、過去の経験の差が、出てきます。さす
がだと思いました。新人の選手は、半分、やる気がなくなったのか、
いいプレーが、できなくなりました。試合の方は一方的になって、新
「第2セットは」
人の選手は、1ゲームも取れなくて、結局、第2セットは、6対3で
6対3で、戻る2
ベテランの選手が、勝利しました。凄い差が出るもんだなあと思いま
した。副審を務めていた私が、正確な判定が出来ていたらもっと違っ
た試合になっていたんだろうなあと、思ったら、悔しくなりましたが
見えないものは、どうしようもありません。速いと言えば、サーブも
そうです。でも、サーブの見分け方は、知っていましたので、うまく
判定が出来ました。サーブの時は、まばたきもせずに、横線を見てい
て、何もなければ、黙っています。何かが、横切った時は、それが見
えるので、フォルトとコールします。この試合で、1本の判定で試合
が、変わってしまうので、心して、慎重に判定しなければならないこ
とを学びました。さすがに、プロの試合は、凄いです。いい勉強にな
りました。
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