(スピードスケート女子1000、高木美帆金メダル獲得、いくしか
ない抜群の出足、勝負あり)
女子1000メートルで、前回平昌大会銅メダルの高木美帆(日体大
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職)が1分13秒19の五輪新記録で滑り、個人種目で自身初めての
金メダルを獲得した。今大会では500メートル、1500メートル
前回平昌大会
、団体追い抜きの銀メダルに続く4個目で、冬季の日本勢最多を更新
銅メダルの高木
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した。通算では7個目のメダル。
前回2位の小平奈緒は1分15秒65で10位だった。2位はレール
ダム(オランダ)、3位はボウ(アメリカ)だった。
「出だしに神経を」
出だしに神経を研ぎ澄ませた高木美帆は「いくしかない」と、ためら
高木美帆、戻る1
いなく飛ばした。スピードスケート5種目に挑んだ大会で最後の女子
1000メートル。世界のスプリンターをしのぐ鋭い出足を見せた時
点で、勝負ありだった。ここまで銀メダル三つだった日本のエースが
、最後の最後に胸のすくような圧勝を見せた。アウトコースからスタ
ートダッシュした高木美帆は100メートルを1位で通過した。その
後も加速を続けて最後にインコースに入る時の、スピードは素晴らし
かった。五輪レコードでゴールした。ここまで何戦も戦って体は疲れ
切っていたはずである。改めて高木美帆のメンタル面の強さと凄さを
ひしひしと感じました。凄い選手です。この日のためにウエイトトレ
ーニングも始めたそうです。
(ゴール後、ほえた)
「しっかりスタートを決めることが一番大事」と集中を高め、駆け抜
けた200メートルはトップタイの17秒60。後は滑りを乱さない
ことだけだった。自信のある中盤以降は無駄なく、リズムよく足を運
ぶ。ゴールするとパチンと手を打ってほえ、勝利を確信したように、
両腕を高々と上げた。終わってみれば2位とは0秒64の大差だった
。私はこの時高木美帆にはスピードスケートの女王の風格を感じてい
た。1000メートルのレースは本当によく頑張った。どこに最後の
力強さが残っていたのだろうか。
忘れられない1000メートルのレースがある。2017年12月
、米ソルトレークシティー。一緒に滑った小平が世界新記録を樹立
して優勝した。高木美帆も2位と奮闘したものの、歯が立たなかっ
た。
「控室に戻った」
控室に戻った高木美帆は真っ赤な顔で珍しく怒りに震えていた。
真っ赤な、戻る2
「いいレースをしたのにかなわなかった。むちゃくちゃ悔しい。
勝ち負けより内容にこだわってきた高木美帆の心に、火が付いた。
短距離の女王に対抗心を燃やし、初速の進化を求め続けた。4年
前はこの種目で銀の小平に0秒16差の銅メダル。さらに磨きを
かけ、今回の500メートルは2位。なかなか勝ち切れなかった
五輪の締めくくりにめくくりに、闘争心をかき立てられた原点と
いえる種目で頂点を極めた。
「無念の転倒で」
無念の転倒で2位だった15日の団体追い抜き後、選手村に戻る
15日の、戻る3
バスで小平と一緒になった。ライバルたちの進化は日本を追った
結果で「誇れることだと思うよ」と言ってもらい「前を向かせて
くれた」。日の丸を背負ったウイニングランで先輩を見つけると
、敬意と感謝を込めて抱擁した。スピードスケート女子1000
、高木美帆金メダル獲得、いくしかない抜群の出足、勝負あり。
アウトコースからの高木美帆のスタートは素晴らしいものでし
た。100メートルは本当に速かったです。最後のインコース
への加速も相手をどんどん離して行く素晴らしい走りを見せて
ゴールして手をたたいて、ほえました。この時優勝を確信して
いたかも知れません。とにかく強かったです。こんなにも強い
高木美帆を見たのは初めてでした。この五輪で勝つためにウエ
イトトレーニングを始めたそうです。自分を追い込んで何が足
りないかを考えた時にフィジカルとメンタル面をもっと鍛えな
いと勝つことは難しいことに気づいたのでしょう。
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