(新首長石川の未来へ決意、馳氏コロナ対策切れ目なく、「頭低く
丁寧に」)
13日投開票の知事選で初当選した元文部科学相の馳浩氏(60)
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は14日朝、地元の金沢市神谷内交差点での演説で活動をスタート
し、「私を指示してもらえなかった人の理解を得るため、頭を低く
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して丁寧に県政発展に取り組みたい」と保守分裂選のしこり解消を
目指す考えを強調した。
馳氏は岸田文雄首相に電話で勝利を報告。首相は「大変な選挙をよ
元文部科学相の
く戦い抜いた。何かあったらいつでも言ってほしい」と伝えた。森
喜朗元首相とも電話で話し「疲れを癒して県民のために頑張ってほ
しい」と激励を受けた。
県庁では谷本正憲知事に「安定した行政運営のためご指導をお願い
します」とあいさつ。「昨年7月は大変失礼な状況で申し訳ありま
せんでした」とも述べ、谷本知事の進退表明前に「後継」を自任し
て出馬の意向を示したことをわびた。新型コロナの話題で谷本知事
は「自ら打たないと説得力がなくなる」と馳氏にワクチン3回目接
種を勧めた。この日は支援者らへのあいさつ回りもこなした。
馳氏への当選証書付与式は16日に行われる。任期は27日から4
年間となる。
(激震新知事誕生 馳知事「一強」の兆し)
激戦を制した余韻冷めやらぬ14日午前、馳浩氏は支援を受けた県
議11人とともに県庁知事室を訪ねた。「あらためてどうも。座ら
れますか?」。一行を出迎えた谷本正憲知事は、やや堅い表情で声
を掛けた。普段、来客があると立て板に水の谷本知事だが、この日
の口数はやや少なめ。同行した県議の多くが谷本知事と距離を置い
てきた面々であることも関係してか、場には緊張感が漂った。
「知事選で馳氏の」
知事選で馳氏の脇を固めた県議のうち、紐野義昭、藤井義弘、下沢
固めた、戻る1
佳充、中村勲、作野広昭の5氏は森喜朗元首相に近い。必然的に、
森氏と溝がある谷本知事の県政運営には批判的な立場を取ることが
多かった。
(主流派交代へ)
そんな顔触れが知事室に居並ぶ光景は珍しく、馳新知事誕生によっ
て県政主流派も交代することを印象付けた。「これらは知事室に足
を運ぶ機会が増えるかもしれんね」。懇談後、県議の1人は待ち遠
しそうにつぶやいた。
1994年、副知事だった谷本氏は当時の連立与党だった非自民・
非共産勢力に担がれて知事選に出馬し、石川弘参院議員と激突。辛
くも勝利を収め、以後7期28年にわたる「長期政権の歴史が幕を
開けた。
この時、敗れた石川氏を擁立したのが当時野党の自民党で幹事長の
ポストにあった森氏だった。
その後、政権与党に復帰した自民は県政界でも勢いを増し、「数の
力」で谷本知事を揺さぶった。これに折れる形で自民寄りのスタン
スを徐々に強めていった谷本知事だが、それでも森氏との関係は改
善されなかった。
「森氏は2012年」
森氏は2012年に国会議員のバッジを外しても、谷本県政ににら
国会議員、戻る2
みをきかせ続けた。だが、見方を変えれば、森氏という目の上のた
んこぶが存在したからこそ、谷本県政は長続きしたとも言える。
あるベテラン県議はこう解説する。「森さんは影響力もあるが、そ
の分、アンチも多い。「反森」をうまく利用することで谷本県政は
7期も生き永らえた」
保守三つどもえとなった今回の知事選では、山田修路氏の陣営がま
さにこの手法を実践した。安部晋三元首相ら東京から駆け付けた馳
氏の応援弁士を「永田町の圧力」と表現し、背後に森氏を見え隠れ
させることで「反森票」を取り込もうとしたのである。
しかし、馳氏が知事の座を手にしたことで「谷本ー森」のパワーバ
ランスは大きく変化する。生まれも育ちも自民で、森氏を「政治の
師」と仰ぐ馳氏に、県政運営上の強力なライバルは見当たらず、権
力の集中が加速する可能性もある。
(あいさつ待ちで行列)
知事選が決着した直後の14日未明、早くも「馳知事一強」時代の
到来を予感させる光景が見られた。
報道陣のインタビューを受ける馳氏の背後には、新知事にいち早く
あいさつしようと企業関係者らが列をつくり、取材が終わるのを今
や遅しと待ち構えた。列の中には「知事選は中立」と静観をうたっ
ていた大企業トップの姿もあった。「やっぱり知事のパワーはすご
いですね」。馳氏を支援した金沢市議の1人は行列を見て感心した
ように語った。夜が明けても「馳詣で」は続き、金沢駅西にある選
挙事務所には来客が絶えなかったという。
大きすぎる権力には批判の矛先が向きやすい。その意味では、永田
町から頭ごなしに谷本氏に注文を付ける森氏の存在は、知事の権力
者イメージを薄める役割を果たしたとも言える。
「立ちはだかる」
敵として立ちはだかる人物もなく権力を享受できる立場となる馳氏
敵として、戻る3
は、そうしたリスクとどう向き合うのか。自重を忘れ、かじ取りを
誤れば、馳県政は短命に終わりかねない。新首長石川の未来へ決意
、馳氏コロナ対策切れ目なく、「頭低く丁寧に」。石川県知事選は
山野氏が8000票差までに迫ったが、最後は馳氏が逃げ切った。
馳氏の完勝に終わる結果になった。馳氏はこれからが大切なので石
川の県政のために全力で頑張ってほしいと思います。衆院議員の経
験を充分に活かしてもらって、県民本位の県政をしてもらいたいと
思います。
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