(安江八幡宮「金沢市」、起き上がるはわが欲深さ、成長と幸せ願
う縁物)
父は甘党だった。あんこが好きで、お昼は饅頭だけで満足するほど
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で、茶の間の菓子鉢にはいつも和菓子が入っていた。
菓子鉢のフタを取ると、赤いだるまさんのもなかが入っていること
お昼は饅頭だけで満足
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があった。ころんとしたフォームと、にっこり愛らしい表情に、幼
い私は食べるよりも、手のひらにのせて遊んだ。優しいお顔に、こ
ちらまで笑顔になった。
そんなことをふと思い出したのは、安江八幡宮の鳥居をくぐった時
だ。「加賀八幡起き上がり」の石像が鎮座している。もちろん石川
県の観光キャラクター「ひゃくまんさん」のモデルになったと知っ
ていたが、安江八幡宮に由緒があると初めて知ったのだ。
(ひゃくまんさんのモデル)
「加賀八幡起き上がり」という正式名称も改めて認識した。何とい
っても子供の頃から、なじみ深い存在であり、折にふれて、本物も
目にしている。当たり前すぎて、「ひゃくまんさん」に黒ひげがあ
ることに、ギョッとしたのである。
「安江八幡宮は、金沢駅に程近い」
安江八幡宮は、金沢駅に程近い住宅地にある。松の緑が美しい神社
住宅地にある。松の緑が美しい神社、戻る1
である。
朝早くから七五三のご祈禱に、立派な羽織袴をつけた男の子や、赤
い振り袖の女の子が、フォーマルな装いの両親に連れられてやって
来る。目に付くのは付き添いの祖母の方で、孫に負けない華やかな
和服に、金ぴかの帯である。子供の成長を祝う喜びのオーラが、そ
れぞれの家族から、波が打ち寄せるように伝わってくる。
「加賀八幡起き上がり」は、八幡大神のご誕生の折、深紅の産着で
包んだことに由来する。氏子のおじいさんが、そのお姿になぞらえ
て作り、子供たちの成長と幸せを願って神前に献じたことが始まり
といわれる。
お参りする人がこれを拝受し、願いがかなえばお返しして、左義長
で燃やすのがこれまでのしきたりだった。
「最近はひゃくまんさんの影響か、」
最近はひゃくまんさんの影響か、「かわいい」という声が広まった。
「かわいい」という声が、戻る2
神社に飾るようにして帰る観光客もいる。
そこで拝殿の前に棚を置いた。ミニサイズの起き上がりがそこに納
まるになった。
(お姫さまと思い込み)
「赤いおくるみで、かわいらしい顔をしているので皆さん間違えま
すが、男の子です」
と厚見行正禰宜に教えられ、びっくり。私はずーっとお姫さまと思
って、手のひらの上でかわいがったのに、と思う。
昨年から、これまでの赤と白だけでなく、紫、黄、緑色が加わって
五色になった。色とりどりの五体が、神前で寄り添って並んでいる。
「タンスに入れれば衣装が」
タンスに入れれば衣装が増えるというので、赤いのを買った。すで
増えるというので、赤いのを、戻る3
に引き出しは満杯。服の断捨離ができない所を、隙間にそっと埋め
た。わが欲深さは、いっとき反省し沈みこむが、すぐに忘れて起き
上がるのである。安江八幡宮(金沢市)、起き上がるはわが欲深さ、
成長と幸せ願う縁起物。安江八幡宮は子供たちの七五三でも有名で
あるが、もう一つ有名なものがある。それが加賀八幡起き上がりで
ある。子供たちの七五三はきれいな着物で着飾って楽しみの一つで
あると思います。加賀八幡起き上がりは子供たちの成長と幸せを願
う縁起物です。自分の好きな色の起き上がりを買って神社の用意し
た棚に並べていきます。非常にオシャレなアイディアだと思いまし
た。たくさん並ぶと本当に綺麗だと思います。一度見てみたいもの
ですね。
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