地域の要所、と言えばどこか。商業の中心である商店街、人を呼び
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込む観光名所、治安を守る警察署、挙げていけばいろいろあるが、
一番はやはり、校下が地域活動の基礎となっている小学校だろう。
ある商店街、人を呼び
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その小学校が統合で消えた新竪町地区は今、揺れている。
(昨年4月に要望書)
「ここ数年は地元でたくさん話し合ってきた。何せ、私らにとっち
ゃ本当に大事な場所やからね」
新竪町地区町会連合会の甚田和幸会長(72)が、市に提出した書
類のコピーを見せながら言う。旧新竪町小学校舎の跡地活用に関す
る要望書である。
旧新竪町小は2019年に旧菊川町小と統合して犀桜小が誕生した。
犀桜小の校舎は旧菊川町小の場所に新築されたため、旧新竪町小校
舎跡地の行く末は住民にとって、最大の関心事だ。
「昨年4月に提出された要望書を見ると」
昨年4月に提出された要望書を見ると、住民の希望として挙げられ
住民の希望として、戻る1
ているのは、 大学の教育施設の誘致 地区防災施設の整備 住民
交流の場の確保 周辺地域との回遊性向上などである。
確かにこれが全部一つの建物でかなうなら願ってもない。けれど、
どんな施設になるのか、想像がつかないのも正直なところだ。
市中心部に位置する旧新竪町小の跡地は地域にとっては「一等
地」。重要な場所すぎて、何に使うか絞りきるのが難しいのは当
然だろう。実際、住民に聞いて回ってみても「タワーマンション
はどうかな」「大通りが近いから、大型バスが入れる。ツアー客
が利用できる場所にしてはどうか」など、意見はさまざまである。
「市内では近年、小学校の統合が進み」
市内では近年、小学校の統合が進み、跡地や旧校舎を公共施設に
跡地や旧校舎を公共施設に、戻る2
活用する取り組みが増えている。
14年に旧弥生小と統合した旧野町小の校舎は、21年に「金沢
未来のまち創造館」になった。跡地活用検討委会長を務めた杉岡
利正さん(81)によると、地元の第一の希望は老朽化した公民
館や放課後児童クラブの入居。逆にそれらが入るフロア以外は市
の方針を基本にしたという。
「創造館」は1階に公民館や社会福祉協議会、2階以上にオフィ
スや創作スタジオが入る形に落ち着いた。協議が「大きくもめた
りはしなかった」(杉岡さん)のは、地元の求めるものが分かり
やすかったせいかもしれない。
甚田さんが「そろそろ市と意見交換したい」と話すように、旧新
竪町小も具体的な検討が始まっていい頃である。そうすれば、も
う少し踏み込んだビジョンが見えてくるはずだ。
(校内に「しらうめ園」)
旧新竪町小の歴史は148年と長い。多くの卒業生を送り出して
きただけでなく、1998年から2018年まではデイサービス
センター「しらうめ園」が校内に入り、全国でも珍しい事例とし
て注目された。地域の子どもからお年寄りまでが通い、思い出を
紡いできた場所なのである。
「たまらんと力を込める。」
ある住民は「せっかくの母校の場所なんや。変なもんを作られた
らたまらん」と力を込める。その点に関しては住民の思いは同じ
その点に関しては住民の思いは、戻る3
だろう。歴史を塗り替えるにふさわしいものが生まれるかどうか、
シンタテのアイデアが試されている。シンタテ物語、「一等地」は
どうなる、小学校跡活用、議論続く。町の小学校が次々と統合され
て行く。多くの小学校が跡地の活用の問題を抱えている。市へ要望
書を提出するため時間もかかり簡単な問題ではない。何度も話合い
が必要になる。これもみな少子化問題である。
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