国民文化祭「いしかわ百万石文化祭2023」に訪れる県外からの
内部リンク
客人を迎えるのは、その土地ならではの文化であり、もてなしであ
る。加賀茶道が息づくお茶どころ金沢で、その大役を担うのが金沢
に訪れる県外からの
外部リンク
(地元で道具がそろう)
1992(平成4)年の国民文化祭石川に訪れた皇太子さま(現・
天皇陛下)は当時、兼六園大茶会の野点席に足を運ばれ、石川の茶
道の広がりに強い関心を寄せられた。お点前だけでなく、地元の茶
道具も熱心にご覧になったという。
皇太子さまを迎えた県茶道協会の大島宗翠代表幹事は「石川は茶道
具が県内で全てそろう。今回も、そんな百万石の底力を全国の方に
理解してもらえる好機になるだろう」と語る。
茶会は石川の作家が、この日のために作った新作を使う。県内には
輪島、九谷の技術研修所があり、卯辰山工芸工房、金沢美大、金沢
学院大がある。当日の席には熱心な作家が訪れ、作品について茶人
と意見を交わすことも珍しくない。この土地で育った作家を、茶人
が育てる。藩政期から変わらぬ姿がここにある。
「毎年開催されている金沢城・兼六園」
毎年開催されている金沢城・兼六園大茶会だが今回は国民文化祭バ
大茶会だが今回は国民文化祭、戻る1
ージョンとして、金沢だけでなく、小松市の仙そう屋敷ならびに玄
庵、国宝指定に向け機運が高まる羽咋市の日蓮宗本山妙成寺が新た
に会場に加わる。妙成寺で茶席を設ける茶道裏千家今日庵業躰の奈
良宗久さんは「加賀茶道を発信する絶好の機会。寺を知ってもらう
ことにもつながり、国宝機運の一助になればいい」と期待を込めた。
(他流派が切磋琢磨)
石川が育んだもてなしの心は各会場でも花開く。玄関口である金沢
駅や、開閉式が行われるいしかわ総合スポーツセンターをはじめ6
会場では「いしかわ百万石の華」が開かれ、県内の華道家による大
作が訪れた人を迎える。
出品するのは13流派の華道家たちだ。県いけ花文化協会参与の廣
岡理樹さん(古流柏葉会)は「これほど多流派が集まる土地は珍し
い」と指摘する。武家文化を象徴する古流もあれば、京都に本拠を
持つ流派もある。室町、江戸時代発祥の流派もあれば、草月流のよ
うな戦後の花もある。
「時代的にも、質や性格的にも違う」
「時代的にも、質や性格的にも違う流派同士が切磋琢磨してきたか
流派同士が切磋琢磨してきた、戻る2
らこそ、この土地で醸成されたものでもてなしができるのです」と
廣岡さん。それが「生け花王国」ならではの強みなのだろう。
15日の開会式には奈良さん、廣岡さんがこの地で育まれた茶道、
華道の美意識を伝える。奈良さんは「当たり前に文化に触れ、発表
できる石川にいられる有難さを今一度、再認識する場にしたい」と
話す。
「国民文化祭は加賀茶道や生け花に」
国民文化祭は加賀茶道や生け花に代表されるもてなしの心を内外に
代表されるもてなしの心を内外に、戻る3
発信する大舞台である。同時に、県民が成熟した地元の文化を発表
し、改めて見つめ直す、またとない機会となる。文化絢爛、茶道、
生け花でもてなし、土地で育まれた美意識、「王国」の底力示す。
金沢には素晴らしい文化や音楽が根ずいている。また教育機関も多
くあります。どちらも長年、切磋琢磨してきたからこそ一流の文化
になれたのでしょうね。金沢の文化を本当に誇りに思います。将来
もっともっと発展することを願ってやみません。
コメント(以下に書いて下さい)