川除「金」スキー距離男子20キロクラシカル立位、「負けるな」父激励に恩返し

(川除「金」スキー距離男子20キロクラシカル立位、「負けるな」

父激励に恩返し)

パラリンピック

北京冬季パラリンピック第4日の7日、ノルディックスキー距離



内部リンク

20キロクラシカルで立位の川除大輝(21)富山市出身、日立ソ

 

リューションズJSCが金メダルを獲得した。今大会の日本勢3個目

となる。

 

2度目の出場で開会式の日本選手団旗手を務めた川除は初の表彰台

外部リンク

。通算6個目のメダル獲得を狙った新田佳浩(41)日立ソリュー

 

ションズは7位だった。

 

(「負けるな」父激励に恩返し)

躍動感のある滑りで後続選手を大きく引き離した。得意の20キロ
第4日の7日

クラシカル立位で金メダルに輝いた川除大輝は、根っからの負けず
ノルディック

嫌い。指の欠損の障害があるが、健常者と一緒に競い技術を高めて

きた。心の中で息子を気遣いながら「絶対負けるなよ」と激励して

くれた父や家族に最高の恩返しができた。

 

川除はゴール直後に右手を突き上げ、笑顔でガッツポーズ。手渡さ

れた大きな日の丸に身をくるみ、日本選手団の関係者に手を振った

 

幼い頃、姉や友達が一輪車や自転車に乗れたのを見ると、必死にで

きるまで練習した。リレーで友達に負けると悔しがり、けんかにな

った。父大輔さん(50)は「みんなと一緒のことをやらないと気

が済まなかった」と話す。

 

小学校で加入した地元のスポーツクラブでは、握力がいるスキー板

のワックスがけも1人でこなした。小中と指導した小川耕平さん

(44)は「「自分で何とかする」との強い意志があった」と振り

返る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中2の時に一度だけ信念を曲げた。小川さんに「ワックス、伸ばし

てもらえませんか」と頼み、全国大会の出場権が懸かった富山県大

会に臨んだ。激しい競り合いを制し、全国への切符を勝ち取った。

 
「周りの友人らと」

周りの友人らとの付き合いで障害を気にすることはなかった。ただ
付き合い、戻る1

小学生の時、サッカーの試合で対戦相手にからかわれたことがある

。大輔さんは、口に出して川除には言わないものの「心の中では

「健常者を見返してやれ」と思っている」と明かす。

 

7日朝、LINE(ライン)で「絶対まけるなよ」と伝えると、息子

からは「絶対頑張る」と力強い返信があった。大輔さんは、家族

と富山市の自宅で勝負の行方を見守った。「一生懸命努力をして

きたので期待はしていたが断トツの1位。ありがとう、おめでと

う。私たちに最高のものをくれた」と声を詰まらせた。

 

(川除大輝) 4年前と比べて、すごく自分の成長を感じること

ができた。優勝できたので、うれしく思う。勝つことができたの

で(新田には)安心してもらえると思う。さらに上を目指してい

けるように頑張りたい。川除「金」スキー距離男子20キロクラ

シカル立位、「負けるな」父激励に恩返し。スキーは距離の競技

はどれを見ても本当にきついスポーツだと思います。バイアスロ

ンや複合でも選手はゴールするとすぐに倒れてしまいます。スキ

ーをはいたまま横になってすぐには起きることが、できません。

それだけきついスポーツなのでしょう。ほとんど全員が倒れてし

まいます。きついスポーツだからこそ勝った時は嬉しいのでしょ

うね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北京冬季パラリンピック第4日(7日)ノルディックスキー距離の

男子20キロクラシカル立位で富山市出身、21歳の川除大輝(日

立ソリューションズJSC)が金メダルを獲得した。2大会目の出場

で初の表彰台。7大会連続出場の新田佳浩(日立ソリューションズ

)は7位だった。

 

アルペンスキーのスーパー複合で滑降、スーパー大回転との3冠を

狙った女子座位の村岡桃佳(トヨタ自動車)は銀メダル。前半のス

ーパー大回転で首位に立ったが、後半の回転で逆転された。田中佳

子(Tポイント・ジャパン)は4位。今大会3個目のメダルが懸か

った男子座位の森井大輝(トヨタ自動車)は回転で途中棄権した。

 
「スノーボード」

スノーボードクロス男子で、大腿障害の小栗大地(三進化学工業)
男子で、戻る2

と下肢障害の市川貴仁(エレマテック)がともに5位に入った。

 

胸突き八丁の残り5キロの手前、頭のバンドを投げ捨てた。スキ

ー距離男子クラシカル立位の川除が「ただ暑かっただけ」と振り

返った、この動作がラストスパートの号砲となった。

 

「抑えて入って後半にしっかり上げていこう」との狙いはぴたり

と的中。2位の中国選手に1分30秒以上の差をつけて圧勝した

。ゴール後は大きな日の丸に身を包み、満面に笑みを浮かべた。

 

5キロのコースを4周する20キロ。序盤に1キロ以上続く長い

上りは、160センチそこそこの小柄な川除にとっては、タイム

の稼ぎどころだ。生まれつき両手足の一部がなくストックを持た

ないスタイルで、真骨頂のピッチ走法が威力を発揮した。逆に体

重が軽く、スピードが出にくい終盤の下りは「しゃがんだ姿勢で

風の抵抗をなくし(板を)滑らせようとした」と言うように、的

確な判断が光った。

 

(鍛えた心肺、終盤光る)

昨年12月のワールドカップ(W杯)では2種目で4位となり、後

半の失速を課題に挙げていた。合宿では標高約1700メートルの

高地で長距離のタイムトライアルを敢行し、心肺機能を鍛えた。

「最後は精神的な部分」と自分を追い込んできた成果を、終盤に見

せつけた。

 
「前回の2018年」

前回の2018年平昌大会は個人種目で最高9位にとどまった。強
平昌大会、戻る3

豪ロシア勢の不在という追い風はあったものの、21歳にして頂点

に立った耀きは色あせない。日本パラリンピック委員会(JPC)に

よると、冬季大会の日本男子では最年少金メダリストで「4年前と

比べて成長できたことを、しっかり見せられた」と言い切った。

川除「金」スキー距離男子20キロクラシカル立位、「負けるな」

父激励に恩返し。21歳と言う若さでつかみ取った初めての表彰台

の中央での初金メダル。心の底から喜びが湧いてきた姿が目に浮か

びます。彼はこの勝利を生涯、忘れることはないでしょう。本当に

価値ある金メダルだと思います。今までどれだけの努力と練習をし

てきたことでしょう。努力はけっして人を裏切らない。素晴らしい

ことをやってくれました。彼を目指して頑張る子どもたちが多く出

てくるはずです。

 

 

 

 

 

 

 

コメント(以下に書いて下さい)