(馳知事「中小支援に力を」副知事に経産官僚・西垣氏、28年ぶ
り女性、ものづくり、デジタル化精通)
石川県は8日、副知事に経産官僚の西垣淳子氏(53)を起用する
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方針を固め、県議会各会派に内示した。3月の知事選で女性副知事
の登用を公約に掲げた馳浩知事は「ベストな人材」と評し、「中小
西垣淳子氏(53)
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・小規模事業者を力強く支援してほしい」と期待を寄せた。女性の
副知事は太田芳枝氏(旧労働省、1991年12月~94年7月)
以来28年ぶりで、ジェンダー平等や女性活躍の推進でも主導的な
役割を担うとみられる。
(ものづくり、デジタル化精通)
県は21日の県議会6月定例会最終日に人事案を提出する。任期は
7月1日から4年間で、副知事は4月に就任した徳田博氏(63)
と2人体制となる。
西垣氏は、東京都出身、東大法学部卒。1991年に旧通産省に入
り、米デューク大、シカゴ大への留学を経て製造産業局ものづくり
政策審議室長、商務情報政策局生活文化創造産業課長、中小企業庁
小規模企業振興課長、特許庁審査業務部長などを歴任した。
ものづくり政策やデジタル化、中小企業施策の推進に取り組み、昨
年7月からは独立行政法人経済産業研究所上席研究員として知的財
産戦略、デザイン経営などに関する研究を行っている。
経済産業省同期の男性と結婚し、2003年に男女の双子を出産。
1年間、育児休業した。翌年に第3子が生まれた際は、夫が当時の
男性キャリア官僚としては珍しい1年間の育休を取得し、夫妻そろ
って仕事と子育てを実践してきた。
「馳知事は8日新聞社」
馳知事は8日、北國新聞社の取材に対し、「谷本県政の継承と発展
取材に対し、戻る1
を進める上で『発展』の部分を西垣氏に担ってもらいたい。石川の
産業の中核である中小・小規模事業者の経営変革、雇用確保を進め
てほしい」と語った。
(県議ら歓迎「適材適所」)
県が副知事に経済産業省出身の西垣淳子氏を充てる方針を固めた8
日、人事案の内示を受けた県議からは「申し分ない経歴の人物」
「地域経済の再生、活発化に向けて適材適所だ」と歓迎する声が聞
かれた。県内産業の大部分を占める中小・小規模企業関連の施策に
精通しており、地元の経済団体は支援充実に期待。「ジェンダー平
等、女性活躍の推進にも追い風になる」と評価する意見もあった。
女性副知事の人選に当たり、馳浩知事は就任直後から、国会議員時
代に同じ清和政策研究会(安部派)に所属していた萩生田光一経産
相に直接相談していた。
西垣氏は父が元大蔵事務次官で、中曾根康弘元首相が創設したシン
クタンク「世界平和研究所」に出向した経験もある。当時、中曾根
氏からも手腕を買われていたという。
知事派筆頭の自民・福村章県議は「経歴だけでも極めて有能な人材
と分かる。アフターコロナに向かう中、今後は経産省に関わる取り
組みが多くなると予想されており、経済V字回復へぴったりの人物
だ」と高く評価した。「現状、県庁の部長級以上に経産省出向者は
おらず、その意味でも適材と言える」とも語った。
自民の稲村建男県議は「ものづくりや中小企業振興に携わってきた
ため、県全域に目配りし、きめ細かい政策を実行できるのではない
か」と指摘。公明の増江啓県議も「コロナ禍で傷んだ県内の中小企
業や小規模事業者への後押しに力を注いでほしい」と述べた。
「妻、母として仕事と」
妻、母として仕事と育児の両立を実践してきた経験にも期待する声
育児の両立を、戻る2
が聞かれた。自民の作野広昭県議は「女性には女性の視点がある。
男女の副知事がいることで政策の隙間を埋めていける」と話した。
宮下正博県議は、20年近く前に夫妻で育休を取得している点に触
れ「ジェンダー平等が叫ばれる今の時代にマッチした人物だ」と納
得の表情。会派「未来石川」の吉田修県議は「これぞと思った一流
の人を充て、『馳カラー』を前面に出してもらえれば良いのではな
いか」と語った。
元経済産業政務官の宮本周司参院議員は、西垣氏が中小企業庁の小
規模企業振興課長を務めていた頃から付き合いがあるといい、「地
域経済の現場にも精通している。間違いなく石川の魅力を高めてく
れる人材だ」と太鼓判を押した。
(週末は帰省「チームで補完」)
馳知事によると、西垣氏とは4月上旬に都内で面会し、副知事登用
の意向を直接伝えた。西垣氏を推薦した萩生田経産相からは「省と
して一押しの人物。馳さんには知事として何としても頑張ってほし
い」とエールを送られたという。
西垣氏は次男が大学受験を控えていることから、本人から馳知事に
対し「週末は東京の自宅に帰りたい」との要望があった。馳浩知事
は女性活躍の観点から快諾したとし、「週末は私と徳田(博)副知
事で頑張るので心配しなくていい。チームで協力、補完しながらや
っていくので、家庭のこともしっかりやってほしいと伝えた」と明
かした。
馳浩知事は「『管理職だから仕事優先』という風潮の中で女性が犠
牲になってきた。そうしたことを認めず、社会のいびつさを是正し
ないと女性活躍は実現しない。その象徴となる意味も込めた人事だ」
と話した。
「内田滋一商工労働部長」
また、内田滋一商工労働部長、光永祐子企画振興部長らに対しては
光永祐子、戻る3
西垣氏との連携を指示したとし、「チーム石川に西垣さんを加え、
より一層の事業者支援やコロナ後の地域間競争に向けて一丸となっ
て努力したい」と強調した。馳知事「中小支援に力を」副知事に経
産官僚・西垣氏、28年ぶり女性、ものづくり、デジタル化精通。
石川の副知事に凄い女性が選ばれたと思います。東大法学部卒で経
産省に入りアメリカのデューク大とシカゴ大へ留学経験があります。
経歴は素晴らしいとしか言いようがありません。ものづくりや中小
企業振興の仕事をされていてこれからの人だと感じます。専門が石
川にぴったりの人のようです。ぜひ頑張って貢献して欲しいです。
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