珠洲市の石川県天然記念物・名勝「見附島」で、震度6強を観測し
珠洲市の石川県天然記念物
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た5日以降の相次ぐ揺れによって斜面の崩落が進んでいることが9
日、ドローン撮影で判明した。崩落を知った泉谷満寿裕市長は「驚
崩落を知った泉谷満寿裕市長は
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く光景だ。言葉が続かない」と語った。珠洲への観光客の9割が訪
れる見附島は重要な観光資源であり、市は「珠洲の宝である絶景を
残す手立てを探りたい」(観光交流課)とし、県と連携して保全対
策を検討していく方針だ。
海上にそびえ立つ「軍艦島」とも呼ばれる見附島は昨年6月の地震
で、陸地から遠い裏側斜面が崩壊した。9日に撮影した写真では、
「船首」に当たる表側斜面の上部がえぐれるように崩れ、断崖の下
には積もった土砂も見える。
「高さ約28メートル、」
高さ約28メートル、長さ約160メートル、幅最大約50メート
長さ約160メートル、戻る1
ルの見附島は自然が生み出した「奇跡の造形」で、隆起した軟らか
い泥岩、珪藻泥岩層が長年の風化と浸食によって削られ、船の形が
残った。内浦沿岸の地形の成り立ちや植生を知る上で貴重とされ、
県の天然記念物・名勝に指定されている。
珠洲市の観光ポスターに度々使われ、ゆるキャラ「みつけたろう」
のモチーフになるなど珠洲の顔となっている。奥能登を巡る観光
バスの定番スポットであり、市の推計によるとコロナ前の201
9年では観光客約106万人のうち、9割に当たる約95万人が
訪れた。
島の崩壊を防ぐには、岩肌に凝固剤を吹き付ける方法があるが、
一帯は能登半島国定公園の特別保護地区であり認められない。
1992年には周囲の海底に自然石を沈めて荒波の威力を弱め
たが、群発地震にはなすすべがない。
「見附島の東には高さ、幅とも」
見附島の東には高さ、幅とも約2メートルの小島があったが、
約2メートルの小島が、戻る2
2019年の台風で消えた。市観光交流課の田中薫課長は
「軟らかい地層なのでいつか無くなるのは自然の摂理ではあ
るが、地震で浸食のペースが早まっている」と懸念した。
(地震対策「難しい」)
見附島が地震の度に崩れていく現状について、所管する石川県教委
文化財課の担当者は「なんとかしたいが、人の手を加えるのは難し
く、現状は見守っていくしかない」と話した。樹木なら添え木で補
強するといった手だてがあるが、巨大な島全体を崩落から守るのは、
現実的には難しい。
見附島は、昨年6月に震度6弱の地震を観測した際も、崩落が確認
されている。担当者は「今後、また地震が起きるとどうなるか分か
らない」と漏らす。崩落を受けて測量などは実施していない。
島が2017年に県天然記念物・名勝に指定される際、島の植生を
調査した県文化財保護審議会の高木政喜委員(県巨樹の会会長)に
よると、現在、切り立った崖の上には上がれない。
「植生調査では、ドローンで撮影した」
植生調査では、ドローンで撮影した上空写真や、接近した船上から
上空写真や、接近した船上から、戻る3
の双眼鏡による観察から、タブノキ、モチノキなどの照葉樹が生え
ていることを確認したという。高木委員は「自然の力に対してはい
かんともし難い面があるが、崩落の際に落ちた植物に注意するなど、
変化をしっかり見守りたい」と述べた。見附島崩落拡大、ドローン
撮影で判明、市、県と手だて探る、先端上部えぐれ。見附島へは高
専時代に同級生らと見に行ったことがあります。その名の通り軍艦
にそっくりなので軍艦島とも呼ばれています。当時は雄大できれい
な形をしていて自然の力に圧倒されました。初めて見たので感動的
でした。それが今、地震によって崩落しているのを知り残念でなり
ません。非常に難しいことですが何とか修復できないものでしょう
か。珠洲の宝ですから何とかしたいものです。
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