とよた(自動車の国内生産が東南アジアからの部品不足で生産出来ず半減
し減産長期化か)
自動車8社の9月の国内生産が前年からほぼ半減し、東南アジアの
内部リンク
新型コロナウイルス禍による部品不足の打撃が浮き彫りになった。
半導体不足の長期化で生産は今後も綱渡りが続き、しわ寄せは下請
国内生産が
け企業や販売現場に広がる。関連産業を含めた雇用にも影響が及び
前年からほぼ
かねない状況だ。
(急に増減)
発注の内容が前日に変わることもあり、急に減ったり増えたりする
。と不安を漏らすのは、ある自動車部品メーカー。納入先からは自
動車の減産が2021年度の下半期に回復する。との説明を受けた
が、自社の工場稼働率は現在も落ち込んだままだ。担当者は、生産
が少ない状況が続けば、人員整理も考えられる。と話した。
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車体の外装部品を手掛ける神奈川県の企業も、10月の生産量を当
初計画から最大で3割ほど減らした。年末には状況が好転すること
を期待しているが、見通しは依然として不透明だという。
「自動車各社は」
一方で、自動車各社は半導体などの供給不足が改善すれば大幅な挽
半導体、戻る1
回生産に踏み切る構え。下請け側は、いつ来るか分からない増産に
備えて人員を抱え続け、人件費などの固定費が経営の痛手となる。
新車の購入客への納期遅れも深刻だ。人気車種では注文から1年以
上も待たされる事態になっており、9月の国内の新車販売台数は前
年から約3割減った。トヨタ自動車の販売店関係者は、顧客に納期
の目安を伝えにくく、先行きが全く見えない。と嘆く。
野村総合研究所は、自動車関連の生産拠点が集積する東南アジアを
コロナ禍が直撃した8~10月に、国内各社の減産規模が計71万
台に上ったと推計。木内登英エグゼクティブ・エコノミストは、今
後も半導体不足などで、部品供給の制約が残る可能性はある。と指
摘する。
「約3万点の部品」
約3万点の部品で造られる自動車の減産は、鉄鋼やガラス、電子部
造られる、戻る2
品などの関連産業にも影響を及ぼす。第一生命経済研究所は、自動
車の国内生産がコロナ前の19年比で年間1割減ると、将来的に国
内の幅広い産業で計4万4千人の雇用が失われる可能性があると試
算した。
(最悪期脱す?)
足元では東南アジアでコロナワクチン接種が進み取引先の現地工場
の稼働率が上がってきたことや、他地域での代替生産が進んだこと
から、減産は9月を底に、最悪期は脱した。との見方もある。トヨ
タは11月に当初計画比では減産となるものの、過去最高水準とな
る85万~90万台の生産を見込む。ホンダも11月上旬の計画比
の減産幅が約1割に縮小する見通しだ。
ただ半導体の供給不足は来年まで続くとの見方が大勢で、自動車産
業が年明けから苦しめられてきた世界的なサプライチェーン(供給
網)の目詰まりが解消するめどは立っていない。
「国内自動車大手」
国内自動車大手8社はこれまでに、22年3月期の減産の影響を少
8社は、戻る3
なくとも計130万台と見積もっているが、21年9月中間決算の
発表に合わせて複数のメーカーで減産台数が膨らむ可能性がある。
大手メーカー幹部は正常化に向け、まだまだ安心はできない。と身
構えた。部品不足で生産出来ず半減し減産は長期化するのか。
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