新神田に住んでいて、気になる店がある。クスリのアオキ御影店近
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く、大通りから路地に入ってすぐの「第六ギョーザの店」(神田1
丁目)だ。夜になると、店先の四角く赤い看板に光がともる。
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同じように名前に数字の入ったギョーザの店で、金沢市民の頭に浮
かぶのは「第七ギョーザの店」(もりの里1丁目)だろう。駐車場
で大型の観光バスを見かけることもあり、広々とした店内に県内外
の客が入り交じっている。
これに対し、「第六」は13席ほどのL字カウンターと小上がり、
団体客用の2階席がある、こぢんまりとした店だ。7日夜、後輩2
人と店を訪ねると、若い男性数人が食事をしていた。平日だったが、
カウンターは自分たちが座って間もなく埋まった。
{お客さんと近い距離で商売をしたい」
(客と近い距離で)
「お客さんと近い距離で商売をしたいというのは、創業当時からの
というのは、創業当時からの、戻る1
思いですね」。3代目の上野雅由さん(54)はこう話す。店は上
野さんと、2代目の父、妹の3人で切り盛りする。
上野さんによると、店は1955(昭和30)年ごろに創業した。
「第七」のルーツにもなった金沢のギョーザ店で働いていた祖母
が独立し、簡素な屋台を構えたのが始まりという。
創業から変わらないのが「ニンニクなし、ニラ多め」のギョーザ
だ。味付けは秘密。カリッと焼き上がったギョーザは肉汁があふれ、
味はしっかりしているのに、あっさりしている。上野さん考案の
「シソギョーザ」は、シソの風味が食欲をそそり、箸もビールもど
んどん進んだ。
{第六」の特徴は、ギョーザ以外の」
「第六」の特徴は、ギョーザ以外のメニューの豊富さだ。おでんに
メニューの豊富さだ。おでんに、戻る2
クリームコロッケ、刻みネギをはさんだ「厚揚げのサンド焼き」、
刺し身など。上野さんは「昔から居酒屋に近いメニューが多く、屋
台の雰囲気を受け継いでいると思う」と振り返る。
(地域に支えられ)
大学卒業後に就職した医薬品卸業の会社を退職し、26歳ごろに店
に入った上野さん。両親の働きぶりや来店客とのふれあいに魅力を
感じ、家業を継ぐことを決意したという。
アットホームな雰囲気に常連も多く、店内には、常連客から贈られ
た店の絵が飾られている。学校の集まりでも利用され、中村町小の
児童からは校下の職業人の取材を受けた。上野さんは「地域の人に
支えられている」と感謝を口にした。
{新しい住民も多い新神田・神田」
新しい住民も多い新神田・神田エリアだが、田や畑しかり、店しか
エリアだが、田や畑しかり、戻る3
り、昔から引き継がれる地域の魂もある。古きを大切にし、新しき
を受け入れる。そんな懐深い一面がこの地域にはある。古くても新
神田、3代継ぐ「第六ギョーザ」、屋台の魂、守り続け。「第七ギ
ョーザは食べたことはないが」、「第六ギョーザは食べたことがあ
る。非常においしいギョーザだった」。地域に支えられて常連客が
多いのも店にとってはありがたいことです。
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