(県産と同じDNA、「韓国のルビーロマン」国鑑定、苗木流出か、
県、第三国の商標登録進める)
石川県が開発した高級ブドウ「ルビーロマン」と称するブドウが韓
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国で流通している問題で、国のDNA鑑定の結果、県産と同じ遺伝子
型だったことが2日、県への取材で分かった。同一品種とみられ、
と称するブドウが
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県内から苗木が流出した可能性が高い。県は韓国で品種や商標の登
録を行っていないため韓国内での販売を止める手立てはなく、ブラ
ンド価値を守るため、県は各国で商標登録を行い、韓国からの輸出
を防ぐ。
(県、第三国の商標登録進める)
韓国ではソウルの百貨店で昨年から「ルビーロマン」が販売されて
いる。新型コロナの行動制限がなくなったことから、県は今年8月
上旬に現地で4房を約6千~8千円で購入し、国立研究開発法人農
業・食品産業技術総合研究機構に依頼して遺伝子を調べた。
県によると、韓国の物は県産の出荷基準に比べて糖度が約3度低く、
粒の大きさが2割ほど小さかった。全体に着色ムラがあり、房の形
が整わないなど、県産の基準に達していない。
ブドウの栽培には苗木による接ぎ木が必要となる。ルビーロマンは
実を付けるまで約5年かかるため、苗木の流出は5年以上前とみら
れる。
「県は流出を防ぐため」
県は流出を防ぐため、生産者に苗木を提供する際、第三者に苗木を
生産者に苗木を提供、戻る1
譲渡しないことや、剪定した枝の粉砕・焼却を徹底することを求め
る契約書を生産者と交わしており、生産者側は譲渡や盗難の事実は
ないとしている。
県は韓国産が第三国に輸出され、県産の輸出に影響しないように、
海外での商標登録を進める。すでに台湾での登録は終え、米国や欧
州各国、シンガポール、香港など46カ国・地域で手続きを行って
いる。
県農林水産部の担当者は「大変残念で、事実を重く受け止める。苗
木の入手経路を調べていく」と話した。
「生産者でつくるルビーロマン」
(大田会長肩落とし「なんとも言えない」)
生産者でつくるルビーロマン研究会の大田昇会長=かほく市=は
研究会の大田昇会長、戻る2
「もはやどうしようもできず、なんとも言えない」と肩を落とした。
県産は厳しい出荷基準を設けており、近年輸出も増えているとして
「県産の良さをPRしていくしかない」と強調した。
(未登録の代償大きく)
韓国で「ルビーロマン」として流通していたブドウが石川県産と同
じ遺伝子型を持つことが明らかになったが、販売差し止めを訴える
法的根拠はなく、泣き寝入りするしかないのが現状だ。県は「海外
展開を想定していなかった」として当初、手続きが煩雑な海外での
商標、品種登録を進めてこなかった。その代償は大きい。
国内で開発されたブランド農産品が海外に無断流出し、栽培される
事例はルビーロマンに限った話しではない。例えば、高級ブドウ
「シャインマスカット」は中国への流出だけで年間100億円以上
の損失が発生しているとされる。政府も危機感を強めており、昨年
4月に育苗法を改正し、ルビーロマンなどブランド農産品の種や苗
を海外に持ち出すことを原則禁止した。
「県産の出荷基準を満たして」
県産の出荷基準を満たしていない韓国産の「ルビーロマン」の流通
いない韓国産のルビーロマン、戻る3
が広がれば、本家のブランド価値が低下する。今は同じケースが出
てこないよう、海外での登録手続きを急ぐほかない。県産と同じD
NA、「韓国のルビーロマン」国鑑定、苗木流出か、県第三国の商標
登録進める。新しいものを開発したら最低でも商標登録はすべきで
す。海外のみならず国内でも、同じものを作られたら非常に困りま
すからまずは商標登録は行いましょう。工業製品は特許出願がベス
トですから商標登録から特許出願に切り替えることができます。ケ
ースバイケースで使い分ければいいと思います。特許出願は高いで
すが商標登録は安いです。
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