(逆転満塁弾よりヒットを、攻めの姿勢でコスト削減、そこが聞きた
い)
オイルショック以来となる歴史的な原材料・エネルギー高の中、主
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力のファスニング事業は第3四半期(2022年4~12月期)で
増収増益を維持した。どんな工夫があるのか。
・エネルギー高の中、
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「実はコロナ禍でファスナー需要が落ちた時、価格競争力を高めよ
うと、もう一段のコスト削減を狙って取り組みました」。攻めの姿
勢で、コストダウンを進めた成果が出始めたとする。
「ファスニング事業の会社は」
ファスニング事業の会社は世界に67社ある。各社に経費削減の提
世界に67社ある。各社に、戻る1
案を求めると、製造過程の無駄の排除など数百の課題が上がり、一
つ一つ対応したという。
「仕事にサヨナラ満塁ホームランはないと感じているんですよ」。
奇跡的な逆転を期待せず、ヒットを重ねると肝に銘じるところ、手
堅い。
(一貫生産を磨く)
「技術の総本山」と位置付ける黒部事業所では、創業者吉田忠雄氏
が考えた「一貫生産」を磨く。多くの製造業は機械を他社から買う
が、YKKは自前で機械を開発する一貫生産を続けており、社内に
「機械メーカー」を持つ強みを生かす考えだ。
従来、機械を開発する「工機技術本部」とファスニング事業を統括
する本部が分かれていたが、21年4月に製造・技術本部として統
合した。狙いの一つは「機械の性能を維持しながら単価を下げるこ
と」であり、開発スピードを上げ、市場に即応できる生産体制へ工
夫を重ねる思いだ。
「改革では併せてデジタル化」
改革では併せてデジタル化も進めるが、「デジタル化の罠」に注意
進めるが、「デジタル化の罠」に、戻る2
を向ける。アナログの仕事を置き換えて満足するようでは駄目で
「お客さんに喜んでもらえるかどうかを、デジタル化の基準にして
います」と強調した。
賃上げ「しっかりと」
創業以来、「善の巡環」を掲げ「他人の利益を図らずして自らの繁
栄はない」を精神としてきたが、利幅が圧縮されても貫けるのか。
「(売り先に)転嫁できないところがあるのが現実です」。無理な
値上げは信頼を損なうとし「共存共栄が基本。ウインウインになる
よう話し合っていますよ」と語った。社員の賃上げについては「そ
れはしっかりやります」と即答し、7月の給与改定で物価高を考慮
するとした。
「最後にこの先の展望を問えば」
最後にこの先の展望を問えば「2034年に100年企業になるん
2034年に100年企業、戻る3
ですが、会社が100年を超えて続く基盤をつくりたいですね」。
朝夕計2時間のウオーキングと同様、凍える冬も休まず足を動かし、
改革を積み上げていく考えのようだ。逆転満塁弾よりヒットを、攻
めの姿勢でコスト削減、そこが聞きたい。YKKと言えば機械の開発
も自社でやってしまいます。技術者も多くいると思われます。それ
もデジタル化までやると言いますからレベルはかなり高いと思われ
ます。そこが当社の全自動ワインダーを2台買ってもらいました。
嬉しかったです。機械は作れると思いますがシーケンサのソフト
を完成するのに1年ほどかかりました。本当に難しいソフトです。
全自動ですから夜中も自動で仕事をします。ほとんど無人で運転
できます。効率は最高にいい機械です。今思うとよく作ったなあ
となつかしく思い出します。
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