危惧種自生する「宝の森」、半世紀育った森林住宅地、豊富な恵み「生活変わる」

そ(危惧種自生する「宝の森」、半世紀育った森林住宅地、豊富な恵

み「生活変わる」)

森林住宅地を歩いて

森林住宅地を歩いていると、名前も特徴も知らない植物を多く見か



つく
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ける。眺めているだけではもったいない。ここでの自然の楽しみ方

いると、名前も特徴も

を教えてもらおうと、大和ハウス工業の現地案内所のスタッフに詳
知らない植物を多く

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しい人を紹介してもらい、一緒に散策に出た。

 

7日午後直前まで降っていた雨もやみ、木漏れ日の中で待ち合わせ

たのは「能登の山を歩く会」会員で山菜アドバイザーの角章子さん

(69)=穴水町。角さんは大和ハウス工業が企画する自然観察会

で講師を務めているという。

 

雑木林の散策路は落ち葉が幾重にも敷き詰められ、ふかふかして歩

いているだけで気持ちがいい。早速「ここにナツハゼがあるよ」と

角さん。指さす先を見ると、小さな黒っぽい実が連なっていた。

「里山のブルーベリーね。山歩きの時に食べると元気が出る」と聞

き、口に入れると、甘酸っぱい香りが広がった。

「角さんによると、森林住宅地には」

(植物は100種以上)

角さんによると、森林住宅地にはアカマツが多いそうだが、そのほ
アカマツが多いそうだが、戻る1

かにも100種類以上の植物が確認されている。県内では各地で保

護活動が行われている県指定の準絶滅危惧種ササユリも自生。角さ

んに「ほら、あそこ」と促されて目を向けたが、今の時期、花を付

けているわけではないから、言われなければ気付かなかった。

 

角さんが「あった、あった」とうれしそうに見ていたのが、薄紫色

の鐘のような花が特徴の山菜「ツリガネニンジン」。根っこが朝鮮

人参の代用として使われる。県内で見られる場所は珍しく、角さん

もそうそうお目にかかれないらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山菜「コシアブラ」はもうすぐ黄色の紅葉を見せてくれるそう。わ

ずかな距離を歩いただけでも多くの植物に出会えたが、山好きに人

気がある植物がそろった、いわば「宝の森」とのこと。「住民には

季節の旬を感じながら少しずつでも庭に手を入れて、この環境を守

ってほしい」との言葉に納得した。

(ヘビもムカデも)

住民はそうした豊富な森の恵みをどう生かしているのか。奈良県桜

井市から移り住んで6年目の徳差正毅さん(67)、久美子さん

(69)夫妻を訪ねた。

「久美子さんがテーブルに」

久美子さんがテーブルに次々と並べてくれたのは、フキノトウみ
「次々と並べてくれたのは、戻る2

そ、ナツハゼの実に砂糖を混ぜて煮たジャム、シソの実のつくだ

煮、ゆでたクリの実など。全て自宅の庭で集めたものを使ってい

る。

 

天気が良ければ庭で食事することも多いという2人。久美子さん

は「奈良にいた時は買い物やランチによく出掛けていたけれど、

ここに来たら家にいる時間が長くなってね。生活が変わった」と

笑う。

庭先で出くわす大きなヘビもムカデも、たまに顔を出すタヌキも、

この地に暮らす人たちにとってはご愛嬌か。久美子さんは「コス

モスの花や、ぎょうさん拾ったクリの写真を奈良の友達に送ると、

うらやましがられるのよ。ここに来て、工夫次第でいくらでも楽し

むことができると分かった」と胸を張る。

「住宅地を巡ると、広々とした庭で」

住宅地を巡ると、広々とした庭で花壇作りに励む姿や薪割りをする
花壇作りに励む姿や、戻る3

人も見かける。里山に人の手が入らず、生息域を広げたクマの出没

が問題化して久しいが、森とともにある生活を謳歌できるここには、

過疎と高齢化の時代の暮らしのヒントがあるかもしれないと思った。

危惧種自生する「宝の森」、半世紀育った森林住宅地、豊富な恵み

「生活変わる」。現代でも100種以上の植物が確認される森があ

る。ここを自分たちの庭のように利用して暮らす徳差夫妻は幸せで

ある。色々な植物があるからほとんど自給自足の生活ができる。何

と幸せなことでしょうね。本当に贅沢な生活だと思いました。自然

の中でゆったりと暮らす生活。現代人はみんな憧れると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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