(ひゃくまん穀台湾輸出、台北の加賀屋今春から食事採用、JA全
農いしかわ提供)
石川県産米「ひゃくまん穀」が今春、台湾に本格輸出されることが
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21日までに決まった。旅館「加賀屋」(七尾市和倉温泉)が経営
する台北市の「日勝生加賀屋の食事に採用され、JA全農いしかわが
輸出されることが
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提供する。同JAは台湾を足がかりに県産米の輸出拡大を目指す。4
月には小松空港の台北便も再開されることになっており、石川と台
湾の人的交流、物流の促進が期待される。
2010年12月に開業した日勝生加賀屋では、朝食夕食に日本食
が提供されている。米は魚沼産コシヒカリが年間約4トン使われて
いる。
「加賀屋は、小松ー台北便が」
加賀屋は、小松ー台北便が4月1日から1日1往復で再開されるな
4月1日から1日1往復で、戻る1
ど、新型コロナの規制緩和が進む中、台湾との人や物の交流を回復
させようと、日勝生加賀屋で石川県産米を提供できないか、JA全農
いしかわに打診した。
同JAからひゃくまん穀を提案された日勝生加賀屋の担当者が試食し、
「魚沼コシヒカリに負けない食味」と評価し、採用することにした。
当面、ひゃくまん穀は食事で提供するが、今後、精米や「パックご
飯」の販売も検討する。再開される空路の小松ー台北便か金沢港発
の船便での輸送を考えているという。
ひゃくまん穀は、県が9年掛けて開発し、2017年に市場デビュ
ーした。大粒で冷めにくく、冷めてもおいしいのが特長。作付面積
は初年度の250ヘクタールから今年度は1900ヘクタールに拡
大し、収量は約1万トンとなった。
農林水産省は農作物・加工食品の輸出額を現在の約1兆円から30
年までに5兆円とする目標を掲げており、JA全農いしかわも英国
やドバイへ米の輸出を始めた。過去にはひゃくまん穀のパックご飯
を中国に輸出したが、現地の安価品と競合して続かなかった。
「JA県中央会の西沢耕一会長は」
(西沢JA県中央会長・「生産農家の励みに」)
JA県中央会の西沢耕一会長は「これを機に台湾で石川のコメのおい
これを機に台湾で石川のコメ、戻る2
しさが認識され、人気が高まればありがたい。肥料、燃料高で厳し
い生産農家にとっても励みになる」と期待した。
加賀屋の小田禎彦代表は「ひゃくまん穀の提供を機に石川と台湾の
交流を一層深めたい」と話した。
石川県を代表する旅館「加賀屋」の台湾館がこの春から館内の食事
に「ひゃくまん穀」を使うことで、日本統治時代の台南で水利事業
に尽くした金沢出身の八田與一技師に始まる県と台湾との縁に、一
段と厚みが加わる。当事者である加賀屋、JA全農いしかわにとどま
らず、台湾に親しみを持つ県民全体にとって明るい話題だ。
デーリー運行を再開する小松ー台北便にとっても追い風となる。
「日勝生加賀屋」に宿泊した現地富裕層が日本のコメのおいし
さを知り、定期便を利用して石川を訪れることも期待できるの
ではないか。加賀屋にとっても、県産米を使うことは石川の本
館のアピールにつながる。
「全農いしかわは全国のJAでも」
全農いしかわは全国のJAでもいち早く県産コシヒカリの輸出を
いち早く県産コシヒカリの、戻る3
始めるなど、元々海外展開に意欲的だった。ただ、国内他産地
や現地栽培のコメとの価格競争が激しく、近年は伸び悩んでい
た。安定した需要が見込める現地高級旅館と提携し、腰を据え
てひゃくまん穀をうりこめるのは、他産地にない好機となる。
ひゃくまん穀はデビュー当時、各県が激しい販売競争を繰り広
げている高級路線のブランド米ではなく、あえて求めやすい価
格に設定された。おかげで一般家庭向けや外食、総菜などの
「中食」と国内でも順調に販路を広げているほか、送料の上乗
せが避けられない輸出作物としても優位性が見込める。人口減
に伴い、国内消費量は減少が続く「コメ余り」の現状でも、JA
や県内農家がひゃくまん穀に寄せる期待は大きい。ひゃくまん穀
台湾輸出、台北の加賀屋今春から食事採用、JA全農いしかわ提供
確かにひゃくまん穀は大粒で冷えてもおいしい米で人気がある。
価格を低く設定したので輸出でも有利である。台湾に輸出でき
ればこんなにいいことはないと思います。
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