ことし移転50周年を迎えた金沢競馬。通常営業ができなかったコ
内部リンク
ロナ下の3年間もネット投票が追い風となり、年間270億円を売
り上げ、11年連続で黒字を達成した。順風かと思いきや、コロナ
通常営業ができなかった
外部リンク
収束が風向きにどう影響するか読み切れないという。そこで石川県
競馬事業局は今季導入した走路照明を活用し、薄暮レースで売り上
げ増加を図る。作戦のカギを握るのは中央競馬(JRA)がある日曜
日、合言葉は「コバンザメ」だった。
先週日曜の金沢競馬場。JRAのメインレースが行われる午後3時台
にいったん引いた観客がしばらくして場内に戻ってきた。午後6時
15分発走の金沢のメインレース(重賞・お松の方賞)に合わせ、
ファンが再び集まって来たのだ。この日の入場者数は2725人。
売り上げは3億4231万6900円で、前年比108%となった。
この日曜の夕暮れが、県競馬事業局の狙う「ゴールデンタイム」で
ある。22基の走路照明を新設し、薄暮時間帯に年間100レース
ほどを振り分け、約10億円の売上増を目指している。
「なぜ、日曜の夕暮れなのか」
なぜ、日曜の夕暮れなのか。JRAのレースが終わるのは午後4時半
JRAのレースが終わるのは、戻る1
ごろ。競馬ファンの中には、馬券が当たった勢いで続けて地方競馬
をネットで買ったり、負けた分を取り返そうと地方競馬で一発逆転
の勝負に挑んだりする人が少なくない。日曜にナイター競馬を開催
する高知や佐賀が売り上げを伸ばしたのはこの流れに乗ったことが
大きい。
金沢も遅ればせながら照明施設を完備、主に秋に薄暮レースを増や
し「JRAからの誘導」(県競馬事務局)を図る算段だ。
(薄暮レースで10億円増目標)
馬主からは「その気になればナイターもできる」という声が聞かれ
るが、そう簡単な話ではないらしい。全国の地方競馬15場のうち
照明施設を備えるのは13場。このうち9場がナイターを先行して
おり、金沢を含む後発の4場は「入り込む隙間がなく」(金沢競馬
関係者)いずれも薄暮開催となっている。
(日程の工夫で5億円増)
ナイター開催は難しくても走路照明を「宝の持ち腐れ」としないた
め、県競馬事業局は今季、レース日程に工夫を施した。日曜の夕暮
れに積極的に重賞レースを組み込み、編成が無理な場合はあえて月
曜開催に移した。
「これが的中。今年度は県営第4回」
これが的中。今年度は県営第4回(4月2日~5月23日の16日
(4月2日~5月23日の、戻る2
間)終了時点で、売得金は59億3666万200円に上り、前年
度同期比で約14%(約5億円)増えている。
入場者数も12%増の3万3111人となっており、地元ファンか
らは「仕事や用事が終わった後に競馬を見に行くことができる」と
歓迎の声が上がる。県競馬事業局の臼井晴基局長は「魅力あるレー
スの提供とファンサービスに努めたい」と語る。
(中央と地方で4兆円超)
JRAの2022年度(22年1~12月)の馬券売り上げを含め
た事業収益は約3兆2938億円。地方競馬の22年度(22年
4月~23年3月)の総売り上げは初めて1兆円を超えて約1兆
703億円。国内の競馬市場は4兆円を上回る規模である。
「1999(平成11)年から」
1999(平成11)年から8年連続の赤字で廃止の瀬戸際に立
8年連続の赤字で廃止の、戻る3
ち、経営改善を模索し、JRAとの相互発売(2012年開始)と
いう起死回生のホームランで息を吹き返した金沢競馬。今季は好
スタートを切ったものの、昨年度の売得金(約274億円)は地
方競馬で最下位にとどまる。コバンザメ作戦で「4兆円市場」を
どこまで取り込めるか。1年間のロングレースは始まったばかり
だ。移転50周年の金沢競馬、売り上げ増へ好スタート、コバン
ザメ作戦に勝機。8年連続赤字からJRAとの相互発売のホームラ
ンによって11年連続黒字を達成しました。そこには大変な努力
があったと思います。金沢競馬が一つになって頑張った結果が成
功につながったのでしょうね。素晴らしいことですね。
コメント(以下に書いて下さい)