(梯川氾濫、大雨、県内39万人避難指示、浸水60件超、自衛隊
に災害派遣要請)
石川県内は4日、加賀地方を中心に記録的な大雨となった。1時間
内部リンク
降水量は白山河内で108・0ミリ、白山白峰で91・0ミリと観
測史上最大に達し、小松市では梯川が氾濫した。小松市と白山市に
記録的な大雨となった
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警戒レベルが最も高い「緊急安全確保」が県内で初めて発令された
ほか、両市に記録的短時間大雨情報、金沢、小松、加賀、白山、能
美、七尾の6市に土砂災害警戒情報が出された。最大で39万人に
避難が指示され、各地で床上、床下浸水や道路の冠水が相次いだ。
金沢河川国道事務所や県によると、梯川が氾濫するのは1968
(昭和43)年以来で、71年に1級河川に指定されて以降では初
めて。県内の河川が氾濫するのは2018年8月の米町川(志賀町)
、日用川(七尾市)以来となった。手取川も一時、氾濫危険水位に
達した。鍋谷川(小松、能美市)は決壊し、県の管轄する6河川か
ら水があふれ出た。金沢、小松、白山、加賀、能美、野々市、川北
の7市町に災害救助法が適用された。小松市内で集落が孤立しため、
市からの申し出を受けて県が自衛隊に災害派遣を要請した。
県によると、床上、床下浸水は金沢、白山、能美の3市で24件、
小松市で少なくとも40件以上が確認された。56カ所の避難所に
最大1926人が避難した。
「4時間の各降水量が」
午後6時時点で、白山河内、白山白峰、小松では3、6、12、2
4時間の各降水量が観測史上最大を記録。白山河内は48、72時
観測史上最大を記録、戻る1
間降水量も歴代最大を更新した。小松は6時間で最大180・0ミ
リ、白山河内は12時間で最大373・5ミリの雨が降り、それぞ
れ8月の1カ月分の平均値を上回った。
気象台によると、5日は明け方まで激しい雨が降る所があるが、昼
すぎからは晴れる見込み。
(危機管理なってない)
加賀地方を中心に記録的な大雨に見舞われた4日、県庁では県の危
機管理のトップである馳知事が終日不在のまま、職員が情報収集に
追われた。当初は各部の次長級を集めた連絡会議を開く予定が、被
害拡大を受け災害対策本部会議に急きょ格上げするなど混乱が露呈
する場面も。悪天候が予想された中、3日から白山に登っていた馳
知事には職員からも「危機管理がなっていない」と苦言が呈された
一方、気象の専門家は「これだけの大雨は予見が難しかった」と話
した。
県が各部局の次長級職員を集め、1回目の会議を開いたのは午前9
時半。大雨の状況を共有した後、村上勝危機管理監は記者団に「直
ちに大きな災害が起こる状況ではない」と次長級会議にした理由を
説明した。
馳知事が白山登山で不在にしていることに問題はないかと問われる
と「知事とは随時連絡を取っている。万全の態勢で対応している」
と強調した。
「だがその後も雨は降り続き」
だが、その後も雨は降り続き、南加賀では住宅の床上浸水などの被
南加賀では住宅の、戻る2
害が拡大。県は午後0時半、2回目の次長級会議を開始すると報道
発表したが、約30分後、「第1回災害対策本部会議と修正した。
県災害対策本部会議は、知事を本部長とし、両副知事、各部局長が
顔をそろえる。平成以降、ロシアタンカー「ナホトカ」号の重油流
出事故(1997年)、能登半島地震(2007年)、珠洲市で震
度6弱を観測した地震(今年6月)など六つの災害を受けて開かれ
ており、知事不在は今回が初となる。
席上、副本部長の徳田博副知事は「小松市から自衛隊の災害派遣要
請があったため、馳知事が対策本部会議を開くよう指示した」と会
議を変更した理由を説明。知事とは午前6時ごろから電話で連絡を
取り合い、雨や被害の状況を随時報告したとも述べ、万全の態勢が
取れているとの釈明に追われた。午後7時には2度目の災害対策本
部会議を開いた。
(職員にも賛否)
有事に知事が県庁にいなかったことに関し、県幹部には「首長は飛
び回っているのが普通であり、不在を批判されるとどこにも行けな
い」と理解を示す声がある一方、「雨予報は前から出ていた。政治
は結果が全てであり、危機管理がなっていないと言わざるを得ない」
との批判も聞かれた。
「村山卓金沢市長は」
村山卓金沢市長は、知事不在によって災害時の県市連携に支障が出
知事不在によって、戻る3
ていないかと記者団に問われ「支障は出ていない。代理となる方が
しっかり指揮されていると思う」と述べた。梯川氾濫、大雨、県内
39万人避難指示、浸水60件超、自衛隊に災害派遣要請。今回の
大雨は特に小松市や白山市で1時間に100ミリほどの激しい雨が
長い間、降り続いて1カ月分以上の雨量になり梯川が氾濫した。住
宅は床上、床下浸水して大変です。道路は冠水して多くの車が被害
を受けています。この後のかたずけ作業がまた、大変です。地球温
暖化の自然からの報復攻撃をされているような気がしてなりません。
これからは脱炭素が重要な課題になります。
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