谷本知事26日退任、県民と職員に感謝28年間幸せだった、人と時代に恵まれた

(谷本知事26日退任、県民と職員に感謝28年間幸せだった、人

と時代に恵まれた)

谷本正憲知事

石川県の谷本正憲知事(76)は15日までに、県庁で北國新聞社



内部リンク

の単独インタビューに応じ、26日の退任を前に「知事一人では何

 

もできない。県民の皆さんと職員の皆さんの協力、県政への信頼が

積み重なって多くのことを成し遂げられた」と感謝を述べた。

外部リンク

7期にわたる県政運営で、石川が飛躍する足掛かりが築けたと自負

「15日までに」

を示し、「28年間、知事を務めさせてもらい、大変幸せだった」
県庁で北國新聞社

と語った。谷本知事は、印象深い仕事の一つに金沢城の復元整備を

挙げ、「ここまで本格的にやらせてもらえるとは夢にも思っていな

かった。北國新聞社に全面的に後押ししていただいた」と感慨深げ

な表情を浮かべた。

 

二の丸御殿についても復元の方向性を示すことができたとし、「完

成すれば江戸後期の本物の素晴らしさを多くの方にご堪能いただけ

る。石川の歴史や伝統、文化を発信する場所になっていくのではな

いか」と期待した。小松空港の国際化なども成果に挙げた。

 

「信頼が全ての基本」 (馳氏にエール送る)

13日の知事選で初当選し、27日付で就任する元文部科学相の馳

浩氏(60)に対しては「県民からの信頼が全ての基本。これがな

ければどんな仕事をしても評価につながらない」と強調。「立ち振

る舞いを含めて仕事にふさわしい行動を取り、石川を日本のトップ

ランナーとして飛躍させてほしい」とエールを送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(谷本知事28年を回顧)

「28年は長い。だけど、ひたすら一生懸命にやってきたから、そ

んなに長い気はしないんや」。なじみ深い石川県庁を去る日が近づ

く中、北國新聞社のインタビューに応じた谷本正憲知事は、ぽつり

と胸の内を明かした。豊かな文化の土壌や特色ある企業の集積がこ

の地の個性と見定め、強みを磨き上げることに心を砕いた28年間

。気付けば「日本海側のトップランナー」になっていた県政のかじ

取り役は、「人と時代に恵まれたね」と振り返った。

退任を26日に

(退任後も散歩は継続)

退任を26日に控えた今の思いは。28年間、知事としていろんな
控えた、戻る1

節目の場に立ち会わせていただいたことは大変幸せでした。県民の

皆さんの県政に対する信頼がなければ、とてもやりおおせなかった

。そういう意味では、県民の皆さんにあらためて感謝ですね。

 

それから、金沢城の復元整備も、食材のブランド化も、北陸新幹線

金沢開業のにぎわい創出も、職員の協力がなければこれだけの成果

は上げられなかった。事を成し遂げて喜びを共有したことも、厳し

い言葉を浴びせたこともありましたが、皆さんしっかり応えてくれ

た。職員にも感謝のほか言葉はありません。

 

就任はバブル崩壊直後の1994(平成6)年。時代はずいぶん変

わった。

 

人々の価値観も大きく変わって、規模の大きさから質の高さや個性

を重視するようになりました。就任時にいろんな人の話を聞き、文

化の厚みが石川の最大の個性だから、しっかり守ろうと決意しまし

た。

 

規模は小さくても市場シェア1位の「ニッチトップ企業」など、キ

ラリと光る中小の地場企業の多さも個性だから応援したい。こうし

たことを県の基本目標に据えて施策に落とし込めば、進む方向は間

違ったものにならないと思ってやってきました。

印象に残っている

特に印象に残っている仕事は。

金沢城の復元整備は28年もやらせてもらったおかげで二の丸御殿
仕事は、戻る2

を除き、ほぼ完成させることができた。ここまでできるとは正直思

っていなかった。二の丸御殿も整備していけば江戸時代後期の本物

の素晴らしさをご堪能いただけると思う。北國新聞社に全面的に後

押ししていただき、ありがたかったですね。

 

一番うれしかった仕事は。

北陸新幹線金沢開業はもちろんあるけど、やっぱり2004年の小

松ー上海便の就航かね。あれが実現しなかったら、小松空港は単な

るローカル空港に終わってたわ。

 

チャーター便50機を満席にして中国東方航空にOKと言わせ、次

は小松基地や。当時の防衛庁は中国機の乗り入れに当然難色を示し

ていたけど、小松基地指令ができた人でね。「基地と地元は共存共

栄です。私に任せてください」と言ってくれた。一番高いハードル

だった上海便を最初にクリアできたことで、その後の台北や香港が

続き、小松空港の国際化が着実に進んだんや。そう思うと、私は人

と時代に恵まれたね。

 

新知事が馳浩氏に決まった。馳氏に託す県政の課題は。

やはり新型コロナ対応。社会経済活動をどう正常化させていくのか

、より具体的な対応が求められる。2年後には新幹線県内全線開業

が実現するし、かつてのにぎわいをどうやって早く取り戻せるかも

真剣に考え、実行しないといけない。当面はそのことが一番大事じ

ゃないですか。それとロシアのウクライナ侵攻で、石油などの燃料

価格が急騰している。県民生活や産業活動に大きなブレーキが掛か

らないようにどう対応するかが、知事が交代した直後に大きな問題

に急浮上するかもしれないね。

 

知事の大変さをひと言で言うと。

1日24時間、1年365日公務ですよ。軽はずみな行動は一切で

きない。衆人環視の中にいるわけだから、自分を律することが求め

られる立場です。新知事は立ち振る舞いも含めて知事にふさわしい

行動を取り、県民の信頼を獲得していくことに尽きると思います。

 

知事退任後、第二の人生は。

分からんね。基本的には奥さんに合わせることになるんじゃないで

しょうか。

ウオーキングは

日課の早朝ウオーキングは退任後も続ける?

続けますよ。20年以上続けている、私の唯一の健康法だから。健
退任後も、戻る3

康でなければとても知事の仕事はできなかった。後任の知事は頑健

だから、あえてそういうことをしなくていいのかもしれないけど。

でも雨の日、雪の日はウオーキングはやらんよ。特に雪の日は、こ

れまで2回転んで骨折したから、奥さんにやかましく言われとるん

や。「次転倒したら頭打ちますよ。あの世からおむかえが来ても私

は知りませんよ」って。骨折したときも全然同情してもらえなかっ

たからね。谷本知事26日退任、県民と職員に感謝28年間幸せだ

った。知事の仕事は本当に大変だと思います。その県の県政の最高

責任者ですからね。気の休まる時間があるのでしょうか。心配にな

ります。特に谷本知事は高齢ですから、よく28年間も知事を務め

られたなあと思うと本当に立派だと思います。心から尊敬します。

石川の誇りです。私は最初の出馬の時に演説を聞きました。ほんと

に正直な方で誠実さを感じました。この人なら間違いないと確信し

ました。

 

 

 

 

 

 

 

コメント(以下に書いて下さい)