古くから金沢の「北の玄関口」と呼ばれた千坂地区。時代とともに
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道路が、鉄路が縦横に延びては交差し、変化し続ける地域環境にあ
って、今も昔も住民が大切にする「交わり」の一端をのぞき見た。
時代とともに
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(交通網と共に発展)
約5200世帯、1万1600人が暮らす千坂校下エリアは、市内
「振り返れば、交通網の発達とともに」
の校下でも有数の大所帯だ。
振り返れば、交通網の発達とともに変貌してきた地域である。現在
変貌してきた地域である、戻る1
の国道359号はかつての北國街道で、加賀藩主も往来した道沿い
に村々が栄えた。稲田と蓮田が広がる田園地帯は、昭和40年代後
半に国道8号金沢バイパスや北陸自動車道が通ると宅地開発が進み、
沿道に商業施設も集積していった。
「そんな千坂地区に新たな交わりが」
そんな千坂地区に新たな「交わり」ができたのが2022年11月
できたのが2022年11月、戻る2
のこと。金沢外環状道路海側幹線(海側環状)大河端町ー福久町間
の開通である。国道8号を介して外環の海側と山側がグルリとつな
がり、さらにアクセスが向上した福久周辺では地価が1割ほど上昇
した所もあり、近隣団地への転入も加速しているらしい。
「金沢バイパスの開通以来」
「道路で遊ぼう」
「金沢バイパスの開通以来、地元では半世紀ぶりの大公共事業です
地元では半世紀ぶりの大公共事業、戻る3
からね。これは住民が交流を深めるチャンスだぞ、と」
そう語る千坂校下町会連合会の浦良一会長(75)=福久町=は、
海側環状の開通を控えた22年9月、福久町の交差点付近を歩行者
天国にした異例のイベントを仕掛けた。「道路の真ん中でめいっぱ
い遊ぼう」と各種団体に呼び掛けたところ、賛同の輪が広がり、新
旧住民1200人以上が集まる予想外の大にぎわいとなったのだ。
地元の獅子舞や消防団のはしご登りが勇壮に披露され、特産の加賀
レンコンは1時間足らずで250本が完売。路上には子供らが地域
のシンボルであるハスをでかでかと描いた。
「道路が及ぼす影響は、渋滞緩和などの単純なものだけじゃない。
今後の町づくりをみんなで考えるきっかけとして大きなインパクト
を与えてくれる」と浦会長。現役時代は県庁マンとして土木畑を歩
み、さまざまな大型公共事業の陣頭指揮を執っただけに説得力のあ
る言葉だ。海側環状が接続したこのエリア、20年ほど前に地元が
開発計画をぶち上げ、市にも陳情したが、立ち消えになった経緯が
あるという。開発行為が規制される市街化調整区域の縛りはあるが
浦会長は「地域の活性化につながる施設をあらためて誘致できない
か」と青写真を描き始めている。新時代の千坂地区が「北の玄関
口」にふさわしい発展を遂げられるか、住民の結束が浮沈の鍵を握
っている。交わって千坂、路上で1200人が交流、海側環状の開
通契機に。開通前に歩行者天国を考えたというのはすごいと思う。
獅子舞やはしご登りもやったのもすごいことです。
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