2022年8月、記録的豪雨で被災した小松市中海町の島田酒店が
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22日までに、たび重なる悲劇を乗り越えて営業を再開した。店を
切り盛りする嶋田佳代子さん(59)は豪雨の後、店舗を取り壊し
中海町の島田酒店が
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て一から立て直したものの、今年1月のオープン目前に夫が急逝。
一時は再開を悩んだ嶋田さんだが、能登半島地震の被災者を見て
「命ある限り、希望だけは持ち続けなきゃ」と勇気をもらい、再び
店頭に立った。
(小松・嶋田さん)
島田酒店は1970(昭和45)年に嶋田さんの両親が創業した。
2年前の豪雨では、近くを流れる滓上川が氾濫し、140センチほ
ど水に遣った店は「大規模半壊」と判定された。
「店の再開を決意するまでには」
「店の再開を決意するまでには、半年ほどかかりました」。嶋田さ
半年ほどかかりました、戻る1
んは当時を振り返る。酒店を巡る経営環境が厳しいこともあり、母
の多津好さん(82)も再オープンを勧めることはしなかったとい
う。
「もう一度店をやろう」と決めたのは、地域を思ってのことだっ
た。もともとの少子高齢化に加え、水害を受けて地元を離れる人が
増える中、嶋田さんは「皆さんが元気になれるような集いの場をつ
くりたい」と思うようになり、昨年夏、店の再建に取りかかった。
「本気で店をやるなら応援するよ」。
「本気で店をやるなら応援するよ」。夫の聡さん(61)が背中を
夫の聡さん(61)が背中を、戻る2
押してくれたことも大きかった。しかし、店が完成し、営業開始を
2日後に控えた1月26日、聡さんはくも膜下出血で帰らぬ人に。
「ぶっきらぼうだけど、優しい人だった」。豪雨のショックから立
ち直った嶋田さんは再び失意の底に沈み、オープンも延期した。
そんな嶋田さんを勇気づけたのは、能登半島地震後も懸命に生きる
奥能登の被災者だった。「生きている限り前を向くしかないと思っ
た」。悲しみが癒えない中でも開店準備を進め、3月31日、約1
年8カ月ぶりに店を開けた。
(学習塾を併設)
嶋田さんは、学習塾「公文中海書写教室」での指導も行っており、
新店には教室を併設した。「みんなが気軽に立ち寄ってほしい」と
の思いから、店内に休憩スペース、店外にデッキを設置。高齢者の
ためのパンや、子どもたちが喜ぶ菓子などもそろえた。
「嶋田さんはたくさん悩んだけど」
嶋田さんは「たくさん悩んだけど、やっぱり私は人の笑顔が見たか
やっぱり私は人の笑顔が、戻る3
ったんだと思う。ここまでこられたのは多くの皆さんの力のおか
げ。恩返ししていく」と力を込めた。豪雨で店舗半壊1月に夫急
逝、能登に勇気もらった、悲しみ耐え酒店再開。1月に夫を急逝で
亡くして店を再開する決意をした奥さんは立派だと思います。
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