(令和の攻防株主還元アピールに熱、北国銀9カ月で株価2倍に、
北陸銀地銀最高水準の目標)
北陸の地銀で、株主に利益還元を図る動きが目立っている。北國銀
内部リンク
行の持ち株会社あるフィナンシャルホールディングス(HD)、北陸
銀行が傘下に入るほくほくフィナンシャルグループ(FG)は今年、
動きが目立っている
外部リンク
いずれも高い水準の還元目標を新たに設定。地銀株が総じて割安と
される中、大規模な自社株買いを実施しており、安定株主を獲得し
ようと躍起だ。
「総還元性向は40%以上にします。『以上』というところがミソ
なんです」
6月14日、北國フィナンシャルHDの株主総会。利益還元の考え
方について質問を受けた杖村修司社長(北國銀行頭取)はこう強調
した。
「総還元性向は、比率が高い」
総還元性向は、比率が高いほど株主還元に熱心な企業を表す指標。
株主還元に熱心な企業を、戻る1
安定株主を増やそうと、投資家へのアピールとして高い目標を設定
し、公表する企業が増えた。地銀では30%程度の目標を掲げると
ころが多い。
(数値にこだわり)
北國フィナンシャルHDは4月末、新たな中長期経営戦略で、この
指標を従来の「40%をめど」から「40%以上」へと見直した。
「40%はあくまで最低限の目標」というニュアンスをにじませ
たこの部分に、杖村社長はこだわりを見せたのだった。
これに対し、「総還元性向は50%をめどとする」と北國フィナ
ンシャルHDを上回り、地銀でも最高水準の数値を掲げたのは、ほ
くほくFG。今年から始まった3カ年の新中期経営計画に初めて総
還元性向に関する文言を盛り込んだ。
6月下旬に就任したばかりの中澤宏社長(北陸銀行頭取)は、あい
さつで訪れた際、「株主還元に関し、目標を立てる企業が増えてい
る。役職員ともども、株価を意識して業務を行う姿勢を浸透させた
い」と語った。
「同社が張り合うかのように」
(求められる対話)
同社が張り合うかのように株主還元をうたうのは、近年、下落傾向
株主還元をうたうのは、戻る2
が続いた株価を反転させたいとの思惑に加え、株主との対話を重視
するよう求める東証の指針もある。
こうした背景から、1株当たりの価値を高めようと自社株買いも盛
んに行われている。昨年度、北國フィナンシャルHDは2度にわたっ
て約30億円、今年度は発行済み株式総数の9・3%に当たる25
0万株について、90億円を上限に取得を始めた。ほくほくFGも
1~3月に約32億円分の株を取得した。
現時点で目に見える成果が現れたのは北國フィナンシャルHD。昨
年10月の持ち株会社移行時と比較し、現在は2倍の水準に達して
おり、担当者は「還元策や成長投資の方針が株式市場から好意的に
うけとめられた」と手応えを語った。
「融資の利ざやで稼ぐ従来の」
融資の利ざやで稼ぐ従来の経営モデルが先細りし、新型コロナ関連
経営モデルが、戻る3
の融資の返済リスクも抱える中、株主や投資家の関心をいかに高め
るか。株主還元に熱を上げる姿は、重い課題に直面しながら、上場
企業としての責務をはたそうとする地銀の今を映し出している。令
和の攻防株主還元アピールに熱、北國銀9カ月で株価2倍に、北陸
銀地銀最高水準の目標。今では銀行業務はガラリと変わってしまっ
た。預金をしてもほとんど利息は付かない。金融以外に仕事を求め
ているのかもしれない。例えば農業に投資してみたり実際に農業法
人を作って農業をやってみたり。今は模索している時期だと思いま
す。大規模に自社株買いをして価値を高める対策を取っている。こ
れからは銀行の経営は益々難しくなると思います。生き残るのは大
変な時代だと思います。
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