湖になった道路に車、中島2河川氾濫、「玄関水でいっぱいに」、「指示」前に避難所開放

七尾市の里山ののどかな風景が一夜にして茶色く濁った水で覆われ

七尾市の里山ののどかな

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た。たたきつけるような雨の中、湖のようになった冠水した道路を

風景が一夜にして

走る車。膝下まで押し寄せた水でいっぱいになった民家の玄関。1
茶色く濁った水で覆われ

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日、熊木川と日用川が氾濫した中島地区に向かうと、そこには何度

も水害と闘ってきた頼もしい住民の姿があった。

 

午前7時半、市の防災メールの着信がけたたましく鳴り響き、思わ

ずとび起きた。「避難指示及び避難所の開設について」。昨晩まで

それほど雨が降っていなかったのに短時間でこうも変わるのか。あ

わてて車に乗り込み、現場に向かう。

道中、フロントガラスを激しい雨がたたきつけ、前がよく見えない。

中島に近づくにつれ、道路や田畑が水につかり湖のようになってい

る中を走る車、河川敷だった場所に川の水があふれている様子が目

に飛び込んできた。

 

(てきぱきと畳外す)

「あと少しで家の中まで水が入るところやった。1時間ほどで玄関

が水でいっぱいになったわ」。中島町豊田で一人暮らしをする山岸

やす江さん(91)方には、庭一面に泥水が流れ込んだ。水は午前

7時ごろからたまり始め、1時間で50センチほどの高さになった。

「ただ、山岸さんの表情はそれほど」

ただ、山岸さんの表情はそれほど暗くない。近所の6人がすぐに駆
暗くない。近所の6人がすぐに、戻る1

け付け、てきぱきと畳を外していた。

「毎度のことやからね。みんなすぐに来てくれて本当にありがたい」

と山岸さん。「これ飲んで」と一人一人に清涼飲料水を渡し労をね

ぎらった。

 

応援に来た住民は蒸し暑い中、嫌な顔一つ見せず、黙々と作業に励

む。町会長の西井清さん(68)は「こんな時はお互いさまや」と

笑顔を見せた。

 

 

(カキかごを移動)

中島町浜田では、カキ業者が熊木川沿いに置かれていた養殖用のか

ごや網を安全な場所にせっせと移動させていた。

「避難用の一つとなった中島地区」

避難用の一つとなった中島地区コミュニティーセンター西岸分館で
コミュニティーセンター西岸分館で、戻る2

は、1家族6人が身を寄せていた。

 

中島町小牧の保育士辻田明子さん(39)は自宅のすぐ裏を流れる

小牧川の水があふれそうなのを見て避難を決めた。5年前は玄関ま

で水がきたといい、「怖い思い出がよみがえった。すぐに移動でき

てよかった」と安堵の表情を見せた。

 

この避難所が開設されたのは「避難指示」が出される約1時間前。

町内会長の赤坂達也さん(64)が午前7時ごろ、川があふれそう

なことに気付き、分館職員の妻美香さん(60)に連絡した。

 

2人は市に確認した上で、分館を一足先に避難所として開放し、川

沿いの家に連絡して避難を呼び掛けた。赤坂さんは「素早く対応で

きてよかった」と胸をなで下ろした。

「一瞬で普段の風景を変えた大雨の」

一瞬で普段の風景を変えた大雨の怖さを感じたとともに、度重なる
怖さを感じたとともに、戻る3

水害に襲われてきた中島の住民の冷静な対応にも驚いた取材だった。

湖になった道路に車、中島2河川氾濫、「玄関水でいっぱいに」

「指示」前に避難所開放。熊木川は山から水が押し寄せる地形でそ

んなに大雨でなくても川が氾濫するらしい。中島の住民は過去の経

験からこのことをよく知っていると思われます。今回もいち早く避

難所を開放して対応したので難を逃れています。

 

 

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