(佐々木朗「最高です」20歳5カ月完全試合、13連続含む19
奪三振、令和の怪物)
プロ野球ロッテの佐々木朗希投手(20)が10日、千葉市のZO
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ZOマリンスタジアムで行われたオリックス3回戦で一人の走者も
許さない完全試合を史上最年少の20歳5カ月で達成した。199
(20)が10日
4年に槇原寛己(巨人)がマークして以来28年ぶり16人目、
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16度目の快挙に「最高です。この1試合に終わらず、いい投球
を長くできる投手になりたい」と喜びを語った。
(プロ野球)
偉業から一夜明けた11日にはZOZOマリンスタジアムでチ-ム
練習に参加して「少しずつ実感が湧いてきた。かみしめながら夜
は過ごした」と心境を述べ、「これからこういった試合をどんど
ん積み重ねていきたい」と今後への意気込みを語った。
佐々木朗は岩手・大船渡高時代に球速163キロをマークして
「令和の怪物」として注目され、2020年にドラフト1位で
ロッテ入団した右投げの本格派投手。10日の試合では160
キロ台の速球と鋭いフォークボールで打者を圧倒し、13者連
続奪三振のプロ野球新記録を樹立。これまでの記録は1957
年の梶本隆夫(阪急)と58年の土橋正幸(東映)の9で、大
幅に塗り替えた。1試合19奪三振はプロ野球タイ記録。指名
打者制のあるパ・リーグでの完全試合は、78年の今井雄太郎
(阪急)以来、44年ぶり8度目だった。
佐々木朗は昨季にプロ初勝利を含む3勝を挙げ、クライマック
スシリーズ(CS)でも好投。今季は3年目で初めて開幕ローテー
ションに入り、この試合も含めて3試合連続2桁奪三振をマーク。
高い潜在能力が開花し、プロ初の完投、完封が歴史的な大記録とな
った。今後もプロ野球最速166キロの更新や奪三振ショー、日本
代表での活躍など、さらなる飛躍に期待がかかる。
「同学年の奥川」
(同学年の奥川「モノが違う」・山下氏「共に日本のエースに)
モノが違う、戻る1
佐々木投手と同学年で2019年U18・ワールドカップ(W杯)
に出場したヤクルトの奥川恭伸投手(かほく市出身、星稜高OB)
は当時から「自分とはモノが違う」と評し、プロ入り後も変わらず
潜在能力の高さを口にしてきた。
春夏の甲子園で長く解説を務めている星稜高元監督の山下智茂氏
(77)は19年の代表練習で佐々木投手を初めて見た。体格の
良さに将来性を感じた一方、プロでは慎重な起用が続いていただ
けに「いきなりの完全試合は驚きで、見事としか言いようがない」
とたたえた。
昨季は奥川投手が9勝を挙げて大躍進。山下氏は「奥川と共に日
本のエースになる存在」と2人の活躍を期待した。
(体づくり優先、投球の質高く)
プロ野球ロッテの佐々木朗希投手は入団3年目で大きく開花した。
岩手・大船渡高時代に既に163キロをマークし、ドラフト会議で
は4球団が競合した逸材。高校時代に酷使を避け、ロッテも長期的
なビジョンを持って育ててきた。野球選手の診察を多く手がける整
形外科医の馬見塚尚孝氏は「彼の体の成長をじっくり待ったという
ことが大きい」と育成方針をたたえる。
大船渡高3年だった2019年、夏の全国高校選手権岩手大会決勝
で連投を回避し、マウンドに立たないままチームは敗退した。甲子
園のチャンスを手放すかのような采配には批判的な見方もあったが
、大器の将来を考え故障のリスクを避けた国保陽平監督の信念に基
づく判断だった。
「金の卵」を預かった
「金の卵」を預かったロッテの井口資仁監督も「焦らず体づくりを
ロッテの、戻る2
する。抑えながらやらせるのもわれわれの仕事」と無理をさせない
姿勢を貫いてきた。1年目は2軍戦でも公式戦登板がなく、1軍で
デビューしたのは2年目の昨年5月。レギュラーシーズンで11試
合に登板したが、優勝争いが大詰めを迎えた終盤に1度だけ中6日
で投げた以外は、十分に登板間隔を空けた。
腰を据えた育成で、筋肉の量が増え体力もついた。体つきが変われ
ばフォームや感覚も微妙な調整が必要になる。目先の結果を求めず
、2年間じっくりその作業を行ったことで、質の高い投球を継続で
きるようになった。馬見塚氏は「長い手足をうまく使い、長い回を
投げられるような筋力が付いてきた。制球も良くなり、安定して投
げられるようになった」と解説した。
今季の速球はほとんどが160キロ前後で、試合終盤でも160キ
ロ台を出す力がある。ただ、四死球さえも与えない完全試合を成し
遂げたことからもうかがえるように、優れているのは球速だけでは
ない。西武の辻発彦監督は快挙達成の知らせを聞き「やっぱりコン
トロールがいいもんね。四球を出さないからね」と制球力をたたえ
た。
「公式戦登板は」
(まだ進化の余地)
公式戦登板はわずか14試合の20歳。まだまだ成長の途上だ。馬
わずか、戻る3
見塚氏は「もっと速い球を投げようと思えば投げられると思うが、
野球は球速競争ではない」と述べて総合的な投球内容が向上したこ
とを評価し、「160キロを超える球を捕手が構えたところに投げ
、(ストライクゾーンの内外に)出し入れできるような投手に成長
する余地がある」とさらなる進化の可能性に言及した。佐々木朗
「最高です」20歳5カ月完全試合、13連続含む19奪三振、
「令和の怪物」。わずか20歳5カ月で完全試合を達成したのは
立派なことです。それと19奪三振は素晴らしい記録です。これ
までの記録を大幅に更新しました。これもロッテの監督が無理を
させずに2年間じっくりと時間をかけて体づくりを優先させたの
が成功したのだと思います。いい球団に入って良かったと感じま
した。奥川と共に日本代表のエースになって欲しいと思います。
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