(舳倉島参院選3時間限定の期日前、海女の投票率「100%」ポ
スターは2枚だけ)
輪島市の舳倉島に5日、定期船で市選管職員投票箱を持ち込んだ。
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島でただ1日、それも3時間限定の参院選期日前投票のため。投票
所は漁港脇の荷さばき所の2階だ。
投票箱を持ち込んだ
(午後に集中)
漁港にいた島の木村清成区長(65)は「島民の投票率はほぼ10
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0%や」と言い切る。いやいや、世間では今の参院選は低調ムード
なんて言われているんですけど。そう思ったが口に出さず、黙って
投票の様子を見守ることにした。
「午前11時半の投票開始」
午前11時半の投票開始から午後1時ごろまでの投票者は、男の漁
午後1時ごろ、戻る1
師や港の工事関係者ら10人ほどだった。すると午後1時過ぎ、素
潜り漁を終えた海女さんたちが、てきぱきと水揚げしながら「選挙
行ったか」「オラ済ませたぞ」などと話している。
4時間ぶっ通しで体力勝負の素潜り漁を終えたはずなのに海女さん
は元気だ。サザエやモズクの計量を終えた彼女たちは「ちきねー
(疲れた)」と息を切らしながら、ウエットスーツ姿で階段を上が
った。投票前に書く宣誓書を、海水でぬらしてしまった人もいた。
「素潜り漁の期間中の投票所は、昼過ぎから慌ただしくなる」と
の市選管職員の「予言」通りだった。午後2時半に閉められた投票
箱は、午後3時舳倉島発の定期船に乗せられた。
今回投票したのは46人。3年前の島での参院選期日前投票より2
7人減った。今回は1日1往復の定期船がしけで運休し続けたため、
島に渡る前に輪島市役所で投票を済ませた海女さんがそれなりにい
たそうだ。「島に住む海女さんと漁師の投票率は100%」と言い
切るほど、そこまで選挙に力が入るのはどうしてか。
「この日の午前8時27分」
(ヘリで救急搬送)
この日の午前8時27分、舳倉島診療所の医師が能登半島側の消防
舳倉島診療所、戻る2
に通報した。「70代女性、脳梗塞の疑い」。事は一刻を争う。約
1時間50分後、福井県の防災ヘリが島の緊急用ヘリポートに到着。
島から50分足らずで患者を七尾市の公立能登総合病院へ運んだ。
船では不可能な速度だ。
救急車で運ばれ、整った病院で治療を受ける。日本では当たり前と
なっている救急医療を島民が受けるには大変な労力と費用がかかる。
投票を終えた海女さんは言う。「島で暮らすには政治にいーがにし
てもらうしかないんや」
4年ぶりの防災ヘリによる島民の救急搬送は図らずも、政治に頼ら
ざるをえない島の現実を如実に示した。
投票所となった荷さばき所のそばに、島内唯一の選挙ポスターの掲
示板が立っていた。参院選県選挙区には6氏が立候補しているが、
届け出順に、自民公認の現職岡田直樹(60)、立憲民主公認の新
人小山田経子(44)の2氏の顔しかなかった。
「海女さんは誰に投票」
海女さんは誰に投票するんだろう。おそらく史上初の「舳倉島での
するんだろう、戻る3
出口調査」を敢行した。9人に尋ねたが、意中の候補の名は誰も答
えなかった。ただ、ある海女さんがこっそり教えてくれた。「誰が
投票したか、していないか、すぐにバレるんや。昔は投票していな
かったら『行け』って言われた」。島の高い投票率は、皆が顔見知
りという事情が大いに関係しているようだ。舳倉島参院選3時間限
定の期日前、海女の投票率「100%」ポスターは2枚だけ。舳倉
島と言えば渡り鳥の宝庫でこの島でしか見られない鳥が沢山いるそ
うです。一度行って見てみたいものです。それから輪島の海女さん
は無形民俗文化財になったみたいですね。よくあんなに長く潜って
いられるものだと思います。島民は本当に政治を頼りにしているの
が良く分かりました。それで投票率がほぼ100%と格段に高いの
ですね。そこに住んで見ないと分からないことが多くあると思いま
す。
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