熱い沿道「能登は格別」、三大老舗レースの一つ、参加者に熱い声援を送る地域住民

きらびやかな銀輪の列に、沿道から大きな声援が送られた。16日

きらびやかな銀輪の列に

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に開幕したツール・ド・のと400。全国各地に自転車大会はあれ

沿道から大きな

ど、愛好者の多くは「能登は格別。やみつきになる」と口をそろえ
声援が送られた。16日

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る。人気の理由は何か。サイクリストに同行し、能登の海岸線を進

 

むと、明治期の「北國新聞社自転車大競走」に通じる沿道の熱気が

あった。

 

午前7時前、スタート地点の金沢市の県西部緑地公園には全国約5

70人が集まり、今か今かと号砲を待っていた。常連も多く、選手

同士の絆は深い。出発前からお祭りムードが漂う。

「頑張って いってらっしゃい」

沿道も楽しげだった。

「頑張って」「いってらっしゃい」。能登らしい黒い瓦屋根が続く
能登らしい黒い瓦屋根が続く、戻る1

住宅前で、孫をだきかかえた高齢者がにこやかに声を掛けていた。

黄金色の稲穂が揺れる田んぼでは老夫婦が手を止めて、笑顔を向け

た。道ばたでビールケースに座って観戦する人も。この日を楽しみ

にしていたようだ。

 

ひときわ大きな歓声が飛んでいたのは、輪島市門前町の曹洞宗大本

山總持寺祖院に近い總持寺通り商店街。初日のコースで最も難所と

言われる海抜200メートルを超える円山峠にさしかかる直前だ。

 

旗を手にした地元住民が集まって、「ほら、もうちょっとで輪島や

ぞ」と全てのランナーに笑顔で声を掛ける。陶器店を営む澤田由紀

子さん(74)は、「ちっちゃい子どもが一生懸命こいどる姿をみ

とるだけで、涙出てくる。人がくるだけでうれしくなる」と道路に

飛び出んばかりの勢いで両手に持った旗を振っていた。

昨年に続いて参加した大阪府和泉市の辻川登志子さん(61)は

「沿道の笑顔と声で力が湧いた。今年の目標は全ての声援に笑顔で

応えることです」とほほ笑んだ。

「ツール・ド・のと」はタイムを競う」

「ツール・ド・のと」はタイムを競う賞金レースとは違う。起伏に
賞金レースとは違う。起伏に、戻る2

富んだ能登の景観美、地元の温かなサポートが名物だ。国内の自転

車レースは、北海道、沖縄、そして能登が三大老舗レースと言われ

るそうだ。「のと」が35回の歴史を重ねたのは、選手の奮闘に地

域が応え、もてなしの輪を広げてきたからだろう。

 

1906(明治39)年、北國新聞社が主催した「自転車大競走」

は、長距離ロードレースとして北陸で初めて行われ、大盛り上がり

となった。当時の北國新聞には、選手が黒山の人だかりをかきわけ

て尾山神社前を出発したとの記事が載る。レースは参加する人、見

守る人の心に火を付ける。それは令和の今も変わらない。

「1日目を無事に走りきった選手たちは夜」

1日目を無事に走りきった選手たちは夜、能登のおいしい料理と美
能登のおいしい料理と、戻る3

酒で疲れを癒やした。鋭気を養い、最終日まで能登一周を走りきる。

117年前に負けないドラマがまだまだ繰り広げられそうだ。熱い

沿道「能登は格別」、三大老舗レースの一つ、参加者に熱い声援を

送る地域住民。この自転車大競走はタイムを競う賞金レースとは違

う。選手の頑張りと観客の応援と、もてなしが目的のようです。選

手と見守る人が互いに励まし合いレースが成立するようですね。素

晴らしいことだと思います。

 

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