(中国共産党大会が開幕、現実味帯びる台湾侵攻、「偉業」へ5年
以内に決断か)
中国共産党の習近平総書記(国家主席)は党大会冒頭の中央委員会
内部リンク
報告(政治報告)で台湾統一に向けて「武力行使を決して放棄しな
い」と宣言した。建国の父、毛沢東もなし得なかった台湾統一の
党大会冒頭の中央委員会
外部リンク
「歴史的偉業」を実現できれば、極めて強い求心力を獲得でき、終
身指導者の地位さえ視野に入る。習氏が今後5年以内に大きな決断
をするとの観測が広がる。
(現実味帯びる台湾侵攻)
「統一は必ず実現しなければならず、必ず実現できる」。習氏が力
強く表明すると、会場の人民大会堂は拍手に包まれた。習氏は武
力行使の対象は「外部勢力と台湾独立勢力」だと説明。党規約改正
で「祖国の完全統一の実現は党の揺るぎない歴史的任務」との文言
が盛り込まれる見込みだ。
「毛の時代に共産党軍は」
(毛沢東も実現できず)
毛の時代に共産党軍は、大陸から逃れた蔣介石の国民党が新たな拠
大陸から逃れた蔣介石の、戻る1
点とした台湾本島に進軍するため、台湾側が今も実効支配している
金門島に激しい攻撃を加えた。だが、米国の台湾支援もあり作戦は
失敗。鄧小平らその後の指導者は、中国の経済発展で大きな業績を
残したものの、統一に道筋を付けることはできなかった。
福建省のアモイや福州で、指導者としての下積み時代を送った習氏
にとって、対岸の台湾は身近な存在だ。毛が攻略できなかった金門
島はアモイの目と鼻の先にある。台湾経済人の同省訪問も活発で、
中国メディアによると「習氏は17年間にわたる福建省での勤務を
通じ、台湾および両岸(中台)関係を深く知ることになった」とい
う。
習氏が台湾にこだわるのは、それだけが理由ではない。中国は19
70年代末以降、鄧の改革開放政策で飛躍的な経済発展を遂げ、
「共産党は生活を豊かにしてくれる頼もしい存在」(中国政治研究
者)だった。しかし、既に高度成長は終了した。「愛国心を盛り上
げなければ共産党不要論が浮上しかねない時代」(同)となりつつ
ある。「祖国統一」は全国民にとって分かりやすい「偉業」だ。
「台湾では、2月のロシアによる」
台湾では、2月のロシアによるウクライナ侵攻後、中国の武力統一
ウクライナ侵攻後、戻る2
への警戒心が広がった。世論調査で中国による侵攻の可能性が「あ
る」と答えた人は、ウクライナ危機前の26・6%から38・6%
に急増した。
台湾総統選が行われる2024年から習氏の3期目が終わる27年
は、特に警戒が必要な期間という見方が出ている。21年に米国の
デービッドソン・インド太平洋軍司令官(当時)が「6年以内」の
台湾有事を警告。台湾政府関係者は「24年には米大統領選と台湾
総統選で、米台の政治状況が不安定になるが、中国は盤石の習体制
3期目だ」と懸念する。
「一つの中国」原則を突っぱね続ける蔡英文総統は、中国から絶え
間ない圧力を受けながら、独立でも統一でもない「現状維持」の立
場を堅持して乗り切ってきたが、任期はあと1年半。次期総統には、
「独立派」を公言していた頼清徳副総統が有力視され、中国がペロ
シ米下院議長の今夏の訪台時と同様、激しい軍事演習で揺さぶりを
かける可能性がある。
「ただ実際には、米軍の介入を」
ただ実際には、米軍の介入を前提とすれば、中国軍による台湾侵攻
前提とすれば、中国軍、戻る3
のハードルは極めて高い。台湾政府内では米国の一段の支援を求め
る声が高まり、日本の議員による訪台も活発化している。日中関係
筋は「3期目に入る習政権は統一をにらみ、まずは日米台の切り崩
しに動く」と予測する。中国共産党大会が開幕、現実味帯びる台湾
侵攻、「偉業」へ5年以内に決断か。中国共産党の首脳部も一枚岩
ではなさそうな気がします。首脳部が何人か交代しました。残った
のはイエスマンばかりのような気がします。習氏の独裁政治が強す
ぎて他の首脳は意見を言えないのでしょうね。台湾が心配ですが米
国のバイデン大統領は有事の際は台湾を守ると、はっきりと発言し
ています。後はヨーロッパがどう動くかで様子は変わると思います。
今回は簡単には終わらないような気がしてなりません。
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