県庁よりシビアな世界、県公立大学法人理事長谷本正憲氏、発信力「物足りない」

(県庁よりシビアな世界、県公立大学法人理事長谷本正憲氏、発信

力「物足りない」)

理事長室に入る

理事長室に入るやいなや、おなじみのマシンガントークが始まった。



内部リンク

「もう1カ月ちょっとや。早いね」「今は県庁みたいなペースで仕

あんまりガンガン

事はしてないよ」「あんまりガンガンやると評判が悪くなるから」
評判が悪くなる

外部リンク

知事を退いて肩の荷が下りたのか、以前に増して舌は滑らかだ。寂

 

しさの裏返しのようにも映るが、当の本人は「そんなことない」と

笑う。

 

県政運営から大学運営へ。この1カ月で、大きな違いに気付いたと

いう。

 

「大学は取り組みの結果が翌年の志願倍率に表れる。県の仕事は成

果が出るまで10年くらいかかることもありますから。そういう意

味ではシビアな世界だね」

「幸い、県立大も」

幸い、県立大も県立看護大も近年の倍率は4倍弱と悪くない数字だ
県立看護大、戻る1

。しかし、少子化に歯止めが掛からない以上、あぐらをかいてはい

られない。

 

二つの大学の課題についてはヒアリングで大方把握した。「もっと

それぞれの魅力をPRした方がいい。発信力という部分では物足りん

ところがある」。

 

例えば県立大は徹底した少人数教育が売りだ。3年生以降は学部生

が3人につき教授1人という教育環境が整う。研究者のレベルも教

育の質も高いとし、「そこを地元高校の進路指導の先生にもっと売

り込まないと」と熱っぽく語る。

 

県立看護大では感染症対策の看護師養成講座が最終年度を迎えた。

「コロナ禍が続く中で非常にアピール性がある。延長する選択肢も

あるし、感染症専門の看護師が足りているなら、もっと別の専門看

護師の育成を考えてもいい」。相変わらず、アイデアを語り出すと

止まらない。

「理事長職が板に」

(馳県政は「常識的」)

理事長職が板に付いている印象だが、後任である馳浩知事の県政運
印象だが、戻る2

営に対する評価はどうか。「継承と発展、この基本的な考えを徹底

しておられる。奇をてらわず、極めて常識的なスタートを切ったと

いう感じかね」。ここまでは及第点といったところか。

 

 

 

馳知事の安全運転に対しては「物足りない」との声もあるが、「そ

れは仕方ない。私もそうだったけど、就任直後は前任者のやり残し

たことを優先的に片付けないといけないから」と一定の理解を示し

た。

 

ただ、注文も忘れない。「新幹線の大阪延伸は、来年度当初の着工

に何としてもめどを付けてほしい」と指摘。自身の任期終盤に浮上

した小松空港の第2滑走路新設に関しては「新幹線と違って関係者

は多くない。合意形成さえできれば一気に進むかもしれんよ」と持

論を展開し、国とのパイプが太い馳知事の動き次第で「電光石火の

決着もあり得るかも」と期待した。

 

その馳知事からは、名誉県民として顕彰する意向を伝えられた。

「そのために仕事をしてきたわけではないけど、7期28年を評

価されたのなら大変ありがたい」と素直に喜ぶ。そのうち銅像が

建つのでは?と冗談半分で水を向けると「いやいや」とかぶりを

振りながらも、まんざらでもなさそうだった。

 

(得意技を磨く)

文化の土壌や企業の集積に地域の個性を見いだし、強みを磨くこ

とに腐心した28年間。「量より質」へと変化した時代の流れも

追い風に、石川を「小さくてもキラリと光る」県へと押し上げた

県立大も県立看護大も、学生の数だけを見れば規模は小さい。

「だからこそ得意技をどう磨き上げていくかに尽きる」。県政と

いう大学よりずっと大きな舞台で成果を上げた人の言葉だけに、

説得力がある。

「4月に77歳を」

4月に77歳を迎えても気力、体力は十分。その知識と経験を大
迎えても、戻る3

学運営だけにとどめておくのはやはりもったいない。県政の「ご

意見番」としても、まだまだ存在感を発揮しそうである。県庁よ

りシビアな世界、県公立大学法人理事長谷本正憲氏、発信力「物

足りない」。おそらく谷本正憲氏は政治と経済に関しては国政や

県政を問わず、何をやっても無難に仕事ができる人だと思います。

だから県知事を28年もやれたのだと思います。判断ミスの許さ

れない世界で28年も県知事をやり遂げたのは、素晴らしいこと

です。頭もきれるし正確な判断力も兼ね備えています。並みの人

ではないことは実績が証明しています。石川県の誇りです。偉大

なる人物に間違いありません。

 

 

 

 

 

 

 

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