(知の殿堂お目見え、新県立図書館、来年夏休み前に開館、知を巡る
「円形舞台」)
金沢市小立野2丁目の金大工学部跡地に開館する新石川県立図書館
の建物で16日、報道陣向けの内覧会が開かれ、全国トップクラス
の規模となる。「知の殿堂」がお目見えした。県は来年の夏休み前
知の殿堂
までの開館を目指す。
来年の夏休み前
(来年夏休み前に開館)
新図書館は地上4階、地下1階で、延べ床面積は2万2千平方メー
トル。外観はパネルとガラスを折り重ね、内部は中央の吹き抜けを
囲むように書架を配置した円形劇場のような造りとした。体験、交
流に使えるスペースも多く用意した。
内部リンク
16日に開かれた新石川県立図書館の内覧会では、さまざまな知識
や世界と巡り合う「舞台」としての広大な空間が披露された。関心
を深めやすいテーマ別の書架、本の背表紙ではなく表紙を見せる工
夫のほか、本から得た知識をすぐに確かめられる体験スペースも設
けられ、ページをめくるだけでは終わらない「令和の書府」の姿が
明らかとなった。
外部リンク
「仕事を考える」「暮らしを広げる」「文学にふれる」。新図書
館に入ってすぐ現れる、劇場のような円形の閲覧空間は、従来の
図書分類ではなく、独自の12テーマごとに7万冊を配置して並
べる。
「例えばイタリア」
例えばイタリアについて知りたい場合、「世界に飛び出す」の書架
知りたい、戻る1
を探せば、イタリアの言語や文化、歴史など多分野の本をまとめて
調べられる。階段状に並ぶ本棚は緩やかなスロープでつながれ、書
架から書架へと巡りやすい。
高さ15メートルの吹き抜けを囲む構造は、この「巡る」がキーワ
ードだ。円形のため行き止まることなく歩き続けられる。館内は本
の表紙を見せて並べる「面出し」の棚が目立つほか、1階にはおす
すめの本を窓の形の書架で紹介するコーナーが設けられ、館内を巡
りながらさまざまな本と出合う工夫が施された。
自由に閲覧できる開架図書は旧図書館の約3倍となる30万冊。地
下1階にある書庫の収蔵能力は75万冊から200万冊に拡大され
た。館内は東西南北でゾーンを区切り、ゾーンごとに床などを加賀
五彩で色分けすることで位置を把握しやすくした。
(体験もでき飽きが来ない)
2階には3Dプリンターやレーザーカッターを設置し、ものづくり
体験を可能とした。キッチンを備えた食文化体験スペース、催事に
使える広場も設け、内覧会に参加した谷本正憲知事は「一日いても
飽きが来ない」と語った。
「これらの特色が」
これらの特色が効果的に機能するためには運営の工夫が欠かせず、
効果的に、戻る2
「司書の能力が試される」(谷本知事)とも言える。「運命の一冊
」と巡り合える舞台となるか。石川の新たな文化拠点は、静かに幕
が上がるのを待っている。
(あすから見学ツアー)
金沢市本多町3丁目にある旧図書館は1966年に建設された。老
朽化して耐震基準を満たしていないことなどから移転が決まり、今
年11月に閉館した。
県は18、19、25、26日に県民向けの見学ツアーを行う。
(木材ふんだん開放感)
全国の図書館建築では近年、来場者がゆっくりと過ごすことができ
る空間づくりが目立つ。2015年8月に開館した富山市立図書館
も、新石川県立図書館と同じように、開放感のある吹き抜けや、県
産材をふんだんに使った内装が特徴だ。
同図書館は富山市中心部の再開発ビル「TOYAMAキラリ」の1、3
~5階に入居する。建築家隈研吾氏がデザインした建物は、吹き抜
けが斜めに貫き、その周囲に木製の羽板が無数に取り付けられてい
る。延べ床面積は約4620平方メートル、蔵書は45万冊となる
。
以前の図書館は無機質な施設が多かった。近年は岐阜市立中央図書
館(15年開館)や高知県梼原町立図書館(18年開館)などふん
だんに木材を使った施設が多い。
「石川県によると」
石川県によると、新図書館は426立方メートルの木材を使用し、
新図書館、戻る3
そのうち8割はスギや能登ヒバなどの県産材を取り入れた。担当者
は「明るく、落ち着いて読書を楽しめる図書館に仕上がった」と話
した。知の殿堂お目見え、新県立図書館、来年夏休み前に開館、知
を巡る「円形舞台」この図書館は内覧会があるとのことです。もう
始まっていると思います。これを見ると石川県は本当に文化都市だ
と感じます。九谷焼や絵画や文学など文化人が古くから、長い間根
ずいている気がします。これが本当の伝統文化なのでしょうね。金
沢美術大学があるのも、大きな力になっていると思われます。これ
からもっと発展して欲しいと思っています。
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