内灘駅は「浅電」と呼ばれて親しまれる北陸鉄道浅野川線下りの終
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着駅だ。金沢のベッドタウンと言われる内灘町側からすれば、県都
との往来に欠かせない足。朝夕のラッシュ時は通勤通学の乗客で、
ラッシュ時は通勤通学の乗客で、
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県内のローカル線ではトップクラスの混雑ぶりだ。ガタコトと揺ら
れ、駅とその周辺の魅力、課題を探りに出た。
17日早朝の内灘駅。駅前の歩道には、電車の到着に合わせて開く
改札を先頭に長い行列が伸びていた。100メートル近くになるだ
ろうか、制服姿の高校生が目立つ。午前7時7分発、2両編成の車
両に乗り込むと、都内を走る通勤電車とまではいかないまでも、身
動きがしにくい、なかなかの混み具合だった。
「町内の高校は内灘高だけで、多くの
(金沢までは17分)
町内の高校は内灘高だけで、多くの子どもたちが金沢などの学校に
子どもたちが金沢などの学校に、戻る1
通うため、これが平日朝の日常風景という。金沢までは17分。
「満員電車」に憧れる生徒は少なくないようで、伏見高1年の吉野
莉那さん(15)は「毎朝乗るたびに高校生になったと実感する」
と笑顔を見せた。
車両の隅で立ったまま数学の参考書に目をはしらせていた二水高1
年の高田蒼空さん(15)は「国公立大に入るため、通学の時間も
無駄にしたくないから」と始まったばかりの新生活への意欲でいっ
ぱい。同年代と一緒に電車に揺られるわずかな時間が、勉強を進め
るいいアクセントになっているらしい。
「そんな内灘駅の駅長は今春、鶴来駅長」
(荒天でも運休せず)
そんな内灘駅の駅長は今春、鶴来駅長から異動してきた水内秀之さ
から異動してきた水内秀之、戻る2
ん(62)。45年の鉄道マン人生のうち、浅野川線での勤務が3
2年、うち内灘駅に14年いるという大ベテランだ。水内さんによ
ると、早朝の内灘駅は北鉄の全駅で一番混むそうで「緊張感もあっ
て一日があっという間」と話す。
新駅長は「新幹線が止まるほどの荒天でも浅電はとまりませんか
ら。安心、安全、時間ぴったりに送ります」とも胸を張る。実際、
浅野川線は豪雨や台風でもちゃんと運行し、2018年の豪雪時を
はじめ、元日の能登半島地震を除けば、過去10年ほど全面運休は
ない。交流サイト(SNS)で「浅電最強」とのワードが拡散され
たこともある。
路線の2022年度の利用者数は151万人で、通学定期での利用
者は50万人ほど。確かに石川線に比べれば、運行本数も乗客も多
い。が、町の人口はこの10年、平均すると毎年100人ずつ減っ
ており、先行きは不透明だ。さらに能登半島地震では町北部を中心
に液状化で甚大な被害が出た。住宅が損壊した町民からは「もう住
めん」との声が聞かれ、人口の減少傾向がこれまで以上に進む可能
性もある。
「北鉄は、引退を控える最後の」
北鉄は、引退を控える最後の8000系のサヨナライベントなどを
8000系のサヨナライベントなどを、戻る3
活用して人を呼び込みたいとする。ただ、荒天時の「最強説」が話
題になるのも生活の足として乗る人がたくさんいてこそ。ラッシュ
時の長い列がいつまでも「内灘のいつもの風景」であってほしいと
思った。通学ラッシュ行列100メートル、北鉄浅野川線内灘駅
(内灘町)。
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