町家、(太郎と巡る谷口建築、精巧な設計思想を実感、迎賓館の広間、茶
室再現)
金沢市の歴史的な建造物の保存と開発が調和したまちづくりの必要
内部リンク
性を市に提言した谷口吉郎氏。それを契機に景観保全条例として国
内初となる伝統環境保全条例が制定されたのは1968年のことだ
したまちづくりの
った。
外部リンク
それから半世紀余り、金沢には今も藩政期からの寺社建築や伝統的
な町家、れんが造りの近代建築が残り、金沢駅鼓門や金沢21世紀
美術館など世界的に評価される現代建築も加わった。時代を超えて
多様な建物が重層的に連なる「建築都市」とも称される。
(住居跡地を市に寄付)
金沢建築館は、そんな金沢に息づく建築文化を国内外に発信する拠
点として金沢市寺町に2019年オープンした。父の遺志を受け継
ぐように、吉生氏が吉郎氏の住居跡を市に寄付し、建築の設計を担
った。
「外観は暖色系の落ち着いた」
外観は暖色系の落ち着いた色で、内部は3層の吹き抜けとなってい
色で内部は3層の吹き抜け、戻る1
る。カフェも設けた1階は、寺町通りに開けた横長のガラス空間。
すだれやひさしなど日本的な要素を取り入れながら軒高を低く抑え、
伝統的な町並みとの調和を図っているという。
目玉は、1974年に吉郎氏の設計で造られた迎賓館赤坂離宮の和
風別館「游心亭」の広間と茶室を忠実に再現した展示である。
広間は平天井と斜め天井の組み合わせなど独創的な意匠も取り入れ
ながら、伝統的な和の美を伝える。茶室は能舞台のようなしつらえ
で、周りの椅子席から小間でのお点前を鑑賞しながら茶を楽しむ趣
向だ。海外の賓客のもてなしに限られる都内の游心亭と異なり、金
沢ではいつでも吉郎氏の精巧な設計思想を実感することができる。
「父がつくった広間と」
「父がつくった広間と、子が設計した水庭が対峙している光景にも
子が設計した水庭が、戻る2
ひかれる」。東北大大学院の五十嵐太郎教授がこう話すように、游
心亭の外には凜とした水庭と植栽。その先に犀川向けた眺望が広が
り、四季折々に心落ち着く風情を演出する。
(特別展で内外に発信)
そして注目したいのが企画展示室。建築館は、寺町の高台から犀川
に下る崖地の勾配に沿って階段状に建物を配置しており、企画展示
室は地下階となる。吉郎氏の生涯をたどって功績を顕彰する2階の
常設展示にとどまらず、建築や都市に関する特別展を発信する機能
を担っている。
「五十嵐教授によると」
五十嵐教授によると、日本の現代建築にスポットを当てた公立の展
日本の現代建築に、戻る3
示施設は、金沢建築館が初となる。市民の関心を呼ぶ企画展などで、
文化観光にもつながる「建築都市金沢」の認知度がますます高まる
よう、さらなる館の活動に期待したい。太郎と巡る谷口建築、精巧
な設計思想を実感、迎賓館の広間、茶室再現。谷口吉郎・吉生記念
金沢建築館は親と子で造られた素晴らしい建築物です。谷口建築設
計事務所は日本中のどこにでもある有名な設計事務所のようです。
優れた建築物を多く手掛けて実績も凄いですね。今や日本を代表す
る建築設計事務所だと思います。
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